現在のプレートテクトニクスでは、沈み込み帯で非常の大きな地質現象を起こしています。その沈み込み帯の痕跡を手がかりに、過去のプレートテクトニクスを、探ることが可能なはずです。
地震や火山は、プレート運動に伴う地質現象の中でも、身近に感じる大地の営みとなります。ところが、プレートの運動はゆっくしたもので、人には感じることができない動きです。
現在では、精度のいい観測によって、それぞれのプレートの移動量が、実測されており、その値は年間数cmから10cm程度とわかっています。また、海底には古い海洋プレートがあり、そこからも岩石が入手されています。海嶺で形成された海洋地殻の岩石が1億年前の年代だとわかっています。海嶺で地殻が形成されるプレートテクトニクスが、少なくとも1億年前からあったことがわかります。
では、いつからプレート運動があったのでしょうか。古くからはあったはずでしょうが、それはどのように証明していけばいいのでしょうか。
その証拠は、大陸地域にあるものになります。なぜなら、海洋域には、1億前より古い岩石は、すべて沈み込んで地表からなくなっているためです。
大陸地殻の中からいくつかの証拠を示すことができます。沈み込み帯では、海洋プレートの断片が陸側に取り込まれたり、前回述べたような陸側で起こった各種の現象の痕跡の岩石が残されていれば、沈み込みがあったことが、間接的ですが、示すことができます。
古い大陸で、プレートテクトニクスの痕跡が探されていくことになります。沈み込まず大陸に残された海洋プレート層序がオフィオライトとなっています。また、沈み込みの圧縮による付加体固有のデュープレックス構造も手がかりになります。沈み込みつつある海洋プレート内で起こる低温高圧変成作用による青色片岩、また大陸地殻深部で起こる超高温高圧変成作用によるコーサイトやダイヤモンドなども、過去の沈み込み帯があった痕跡となります。
そのような痕跡を使いながら、プレートテクトニクスを大陸内で探すことできます。では、いったいどの時代まで遡れるでしょうか。
・いつものように研究室にて・
今年も残りわずかになりました。
今週で大学の講義も終わりますが、
最後の週には補講も組まれており、
個人へ代替講義も実施しました。
いつものように、暮れまで研究室で
仕事をしているはずです。
正月三ヶ日は休む予定ですが、
いつもと変わらず4日からは
仕事をはじめる予定です。
ただ、正月には次男も帰省するので、
久しぶりの家族での正月となりそうです。
・暮れの作業を・
現在、遅ればせながら暮れの恒例の
作業を進めています。
現在、年賀状の作成をしています。
1年ぶりのカラープリンターの使用だったので
調子が悪いのため、数枚のミスをしました。
今年の正月は喪中だったので、
年始の挨拶は欠礼としました。
来春は、通常の挨拶状になります。
また、週末には餅をつく予定です。
それでもいつものように
淡々と暮れを過ごしていきます。