十勝平野の小さな村に、1週間滞在しました。今後も、できれば、このようなゆっくりと滞在するような旅をしたいと考えています。のんびりとした気分でお読みください。
9月中旬、1週間の休暇を取り、夫婦で十勝平野の片隅で滞在しました。十勝平野には、これまで地質調査で各地に何度も訪れていました。宿泊も各地でしていたのですが、野外調査の目的地があったので、通りすがりに、時間があれば観光地を見ていたのですが、落ち着いてみることはありませんでした。
今年春に退職してからは、野外調査を主たる目的としないこと旅行をすることにしました。初夏には沖縄に、夏には知床にでかけました。これらの旅でも、何度も訪れているところだったのですが、夫婦二人の体力や体調に合わせて、のんびりと見て回ることができました。
今回の十勝は、小さな村に滞在して、あまりあちこちへ動き回ることなく、のんびりすることにしました。在中は、幸い天気に恵まれていました。晴れの日が多く、夜半や午後に雨が降ることはあったのですが、早朝から午前にかけては、降られずにすみました。
いつもの生活習慣で、早朝に起きていました。起きても、妻はまだ寝ています。習慣である早朝の散歩をしました。小さな村の中を、1時間弱ほど毎日、ルートを変えながら歩きました。知らない場所での散歩は、物珍しところばかりで、楽しかったです。十勝の広大な畑、その中に残された鉄道林、防風林や並木など、これぞ北海道と思える景色が各地に広がっていて、心地よい気分に浸りました。早朝の散歩していると、何人もの人に会いました。
どこか一箇所を見てまわり、美味しそうな店を探して昼食をとることしました。地元の名産や小さいの名店で、いろいろなものを食べることができました。午後は早めに近所の店で買い物をして帰ってきました。夕方前には、もどってのんびりとしていました。朝夕は、自炊をしていました。
午前中には、近隣の主に美術館、博物館、庭園などを見学することにしました。落ち着いてみていくと、これまで通りすがり気づかずにいた見どころも、多数あることに気づきました。あるいは、その存在は知っていても、中まで見ることなく、素通りしていたものもあったのですが、落ち着いてのんびりと見ると、それぞれのいいところを味わっていくことができました。
少し滞在していると、その地をより詳しく見ることができ、通りすがりの旅人ではない見方できるような気がします。次回は、巡った博物館や美術館をいくつか紹介しましょう。
・紅葉も違って見える・
10月になり、紅葉がはじまりました。
これまでなら、講義で、
落ち葉を使っていたので、
その年の紅葉や落ち葉のぐわいが
すごく気になっていました。
今年からは、講義はないので、
ただ、季節の移ろいとして
紅葉を楽しむことができます。
同じ紅葉でも、見る側の心持ちが変わると、
違ってみてきます。
・開拓民・
十勝平野は、明治以降から開拓され
長く開拓は継続していきました。
現在では、機械化された
一大農耕地帯となりました。
開拓民の苦労のあとも、残されています。
開拓民の中には、芸術家や文筆家もいて、
苦労が芸術として残されていました。
そんな様子も美術館や博物館で
見ることができました。