2016年7月7日木曜日

6_139 STAP細胞 3:特許申請

 STAP細胞のシリーズの最後となります。春にもうひとつ、興味深いニュースが流れていました。日本のSTAP騒動の裏で、STAP細胞の存在を前提とした、あるいは期待して、進められていたものでした。

 STAP細胞の存在の可能性が、ドイツで新たに示されたことを、このシリーズでは紹介してきました。もうひとつのニュースが、似た時期にありました。STAP細胞の日本での事件をあったとき、ひとつのグループがSTAP細胞の存在、存在した可能性を前提にして、ある手続きが進んでいました。
 アメリカのハーバード大学の附属病院が作成方法に対して、特許を出願していました。ハーバード大学は、特許出願を、アメリカはもとより、カナダ、EPO(欧州特許庁)、オーストラリアなど世界各地でおこなっているようです。特許の更新料や維持料も、支払われているとのことです。
 ハーバード大学は、小保方氏がアメリカで研究をおこなっていた大学です。一番STAP細胞の可能性を知っている組織でもあるはずです。小保方さんのSTAP細胞の論文では、小保方さんが担当した実験の方法には「オレンジジュース程の酸性の液に細胞を浸すと細胞が初期化する」というニュースになったものだけでなく、他にもいろいろな手法が示されていました。特許には、それらの多様な方法を広く申請しているといいます。STAP化の可能性があるすべてを方法に対して、広く特許としておさえているということです。多くの手間や費用をかけて特許を、申請し維持するということは、STAP細胞の存在を前提としているように思えます。
 前回まで紹介したSTAP細胞成功の論文は、2016年3月10日に報告されました。その約一月後の2016年4月22日に、日本でも出願審査の請求がハーバード大学から提出されています。一説によると出願に必要な費用は、1000万円ほどもかけているともいわれています。そこに「本気」さを感じます。
 もし特許が認定されると、出願後20年間は、その国での工業的な独占権を、ハーバード大学が持つことなります。そしてSTAP細胞の実用化がすすめば、巨万の利益を生み出すことも確かです。STAP現象が本当に起こるかどうかは、今後の科学が検証していくことでしょう。科学も人が行うものなので、そこには何やらドロドロしたものがあるようです。
 私たち当事者ではないものにとっては、iPS細胞やSTAP細胞のような技術がすすむと、再生医療などの医学の新天地を拓くことには理解できます。そこには大きな利権が生じることも。
 医学の中身についてはよくわかりませんが、このような事件にはついつい興味が惹かれますね。

・快晴と寒空・
今年も半年が過ぎ、暑いはずの7月になっていますが。
北海道は、なかなか暑い日差しが戻ってきません。
曇りの日は肌寒いくらいです。
天候不順が続いています。
日照時間も少ないようです。
快晴の日、北国特有の快晴の青空は
ものすごく快適でありがたいものと感じます。
そんな繰り返しが続く天候です。

・ドロドロ・
理研や早稲田大学は、小保方さんに
ハーバード大学時代におこなった実験にかんする
実験のノートやデータを提出を要求しましたが、
それらは提出されませんでした。
実は、本当にSTAP現象があったとすると、
そのノートに重要なノーハウがあったのかもしれません。
少なくとも特許をおさえる時の根拠となっているはずです。
特許の審査には、この実験ノートが
信憑性を示すデータになっているのかもしれません。
重要な根拠資料なとなれば、公開はできないはずです。
偽造に対する隠蔽ではなく、
特許がらみの秘密だったのかもしれません。
ひとつ出来事も裏からみると全く違った見え方がします。