2016年7月14日木曜日

1_144 第二の月 1:月もいろいろ

 前回の「地球の歴史」のシリーズは月の新しい起源の説を紹介しました。今回も続いて、月について話題です。「第二の月」が発見されたという話題です。しかし、第二の月は少々注意が必要なようです。

 地球には異常に大きな月がありました。実は、他にもうひとつ「月」が見つかった、という報告が今年の4月27日にありました。「2016HO3」という名称で呼ばれる「月」が公表されました。
 新たに見つかった2016HO3は、地球の周りを回る軌道を持っているのですが、いくつか注意が必要なようです。軌道とサイズが、衛星というには少々問題がありそうなのです。
 一気に新しい月の話題に入る前に、まずは月について、概要を紹介しておきましょう。
 「月」というと、地球の衛星のことを指します。地球には衛星は1つですが、同じように岩石からできている水星と金星にはなく、火星には小さいものが2つあります。一方、大きなガス惑星の木星には67個、土星には少なくとも62個、そのうち53個には正式名称があります。氷惑星である天王星には27個、海王星には14個あります。さらに準惑星になった冥王星にも1つ衛星があります。
 月や火星の惑星は岩石できていますが、ガス惑星や氷惑星の衛星は氷を主成分としているようです。
 1610年、ガリレオが望遠鏡で木星の4つ衛星を発見してから、望遠鏡で観測することで、衛星が多数発見されてきました。現在では探査機が惑星に近づいた時に、新たな惑星がいくつもみつかってきました。観測が進むと、衛星にもいろいろな個性があることがわかってきました。今後も新たな探査があると、衛星が見つかっていくことでしょう。
 このように多数の、そして多様な衛星があるのですが、惑星の特徴によって衛星のタイプも違ってくるようです。
 一般的には、比較的小さな(岩石)惑星には衛星がないか小さいものが1、2個あり、大きな(ガス、氷)惑星には多数の衛星がある、といえます。この一般論からいうと、地球はあるいは月は例外になります。それは、母星となる惑星に対して、衛星の月のサイズが異常に大きい点です。月の起源については前回のシリーズ「月の新起源説」で紹介しました。地球の月の起源が、他の衛星の起源と同じものかどうかは不明です。
 そもそも衛星とは、なにか、からはじめましょう。なぜなら今回報告された新衛星は、その定義から外れるからです。
 衛星は、惑星の周りを公転する天体のことをいいます。もちろん、惑星は太陽の周りを公転していますので、衛星も太陽の周りも惑星に伴ってまわっています。これは前提条件になりますが、他にもいろいろ区別すべき条件があります。
 まず、人間のつくったものは人工衛星といい、自然の衛星とは区別しています。サイズも問題です。人工衛星は小さいものも衛星と呼んでいますが、自然の衛星は、小さいものは衛星にしていません。なぜなら、ガス惑星には無数のさまざまなサイズの氷や岩石の母惑星をめぐる「衛星」があるからです。一定の大きさ以上のものを衛星と呼ぶことになります。ただし、衛星の大きさにかんする定義はないようです。
 次回は、いよいよ新しい月の概要を紹介していきましょう。

・涼しい日々・
先日京都に住んでいる母から、
37℃もあって暑いという連絡がありました。
本州は暑い日が続いているようですが、
北海道は比較的涼しい日が続いています。
昼間は窓を開けますが、
朝夕は窓を閉めなければ風邪をひきそうです。
また今年の夏は、日照時間も少ないようで、
農家は大変になりそうです。
しかし、暑さに弱い私には、こんな北海道は快適です。

・参議院選・
前日、参議院選挙がありました。
我が家では長男が初めての投票になりました。
あまり興味はなさそうでしたが、
親がいくので、一緒に行くことにしていました。
投票に行くとなって、選挙公報をみて、
いろいろ考えていました。
どこにだれに投票したかは知りませんが
国政に関して、政治家を選ぶということ、
自分の一票の軽さと重さについてなど
いろいろ考えたことだと思います。
次男はまだ投票権はないのですが、興味がありそうです。
高校生全員に投票権を与えて欲しいといっていましたが、
どこまで深く考えているかはわかりませんが。