2011年10月13日木曜日

3_100 影響:超大陸 2

(2011.10.13)
 超大陸が形成されると、何が起こるのでしょうか。海洋や大気で、環境変化が起こると考えられます。それは、急激な変化ではありませんが、ゆっくりとした変化になるはずです。大陸が分裂している時にはない、超大陸だから起こる変化になりそうです。

 プレートテクトニクスで移動してきた大陸プレートが、たまたま集合したら、大陸が集まった地域ができることもあるかもしれません。ほとんどの大陸が一箇所に集まったものを、超大陸と呼んでいます。どの程度が「ほとんど」かは厳密ではありませんが、8割以上集まった状態を超大陸としようとされています。
 では、超大陸が形成されると、地質学的に何が起こるのでしょうか。大局的に見た時、海と陸の配置が非常に単調になっています。一つの大きな海洋と一つの大陸という状態です。この状態になると、分裂した大陸が存在するときにはない条件が生じます。何が起こるでしょうか。
 海がつながって一つになっていると、ある時、ある地域で起きた海の変化が、全域へ波及する可能性があります。例えば、寒冷化で海が凍りだすとき(季節変化ではなく長期の氷河期のような大規模なもの)、氷結する海域が一気に暖かい海域まで拡大する可能性があります。つまり、寒冷化が起こると、海がすべて凍ってしまうような氷河期に突入してしまうかもしれません。
 巨大な大陸があると、内陸から海までの距離が長くなり、大河が多数形成されることになります。大河の下流域には、広大な氾濫原からなら平野が形成されます。浅海や陸域で堆積物が大量に形成されることになります。大河はゆっくりと陸地を流れるので、陸地を構成している岩石の成分が、短い川より溶けやすくなります。そのような成分として塩類があります。もし塩分が、陸から海に大量に流れこむと、海水の塩分濃度が増加することも起こるでしょう。陸上に植物があれば、堆積物とともに、大量の有機物も堆積して、大気中の二酸化炭素が固体として抜かれることが起こります。
 マントル対流は地球の熱の放出によるメカニズムですが、熱の出口は海洋の海嶺が主となります。超大陸が存在すると、大陸の下のマントルの熱は長期間、放出されることなく、大陸下に蓄積されることになります。やがてはその熱が何らかのきっかけで一気に放出されることになります。それは、超大陸を分裂する活動となり、巨大な陸域の分裂ですから、大規模な火山活動を伴うと予想されます。
 超大陸があると、大陸が分散しているときにはみられないような変化が、急激ではありませんが、ゆっくりと大気や海洋の環境を変えてしまうことが起こる可能性があります。長期にわたる変化でありますが、地球の歴史においては、記録に残るほどの異変となる可能性があります。超大陸がいつ、どこに存在したかは、地球史において重要となります。
 超大陸の存在で、本当に上で述べたようなことが起こったのでしょう。そもそも超大陸などというものが、本当に存在したのでしょうか。過去の超大陸を復元するにはどうすればいいでしょうか。いろいろな疑問が湧いてきますが、それは次回としましょう。

・Steve Jobs氏の死・
Steve Jobs氏の死去の報を、6日に知りました。
2011年10月5日に亡くなったそうです。
前回のメールマガジンは、すでに発行していました。
Jobsがなくなって、1週間ほどたちます。
日本ではauからiPhoneの販売日と価格が公表されました。
Appleのビジネスは続くのですが、Jobs氏はもういません。
追悼の意を込めて、私のAppleやMacへの思い出を書きます。
かつて、私は、AppleやMacの信者でした。
ただし、Macは高価なので、
給料をもらうようになってからMacを使いはじめました。
AppleやMacの存在は、学生時代から知っていて、
魅力を感じ、あこがれを抱いていました。
購入したかったのですが、
学生の身分には高すぎて手が出でませんでした。
Macは憧れの存在でもありました
私自身は、大学院の時代からコンピュータを使用し、
所有もしていました。
それはDosマシーンでした。
就職して最初に購入したのがMac SE30でした。
高かったです。
その後、ソフトもそろえ、その素晴らしさに心酔していきました。
Macのソフトを更新しながら、本体も買い換えてきました。
私の周りも、私につられて、そして共同作業をするために、
Macを使う人も増えてきました。
博物館の業務でも印刷原稿をデジタル入稿していました。
印刷屋さんが使っていたシステムも
Macだったので都合が良かったのです。
ところがある時期、研究で使っていたMicrosoftのアプリケーションが
Windowsではバージョンアップしているのに
Macでは古いバージョンのままの時期がありました。
歯がゆく思っていたのですが、
同じ頃、Macでしが動かなっかたFreehandというドロー系ソフトも
Windowsに移行しました。
またPagemakerもWindow版が出まし。
このような状況の変化によって、
Macにこだわる理由がなくなりました。
選択肢が多く、価格も多様なWindowsに私は移行しました。
その後、MacあるいはAppleの製品にはしばらく魅力を感じませんでした。
Jobs氏がいなかった時期でした。
Jobs氏がAppleに帰ってきてから、輝きだしました。
私は、Windowsを使いながらも
iTunesを導入し、そしてiPodの購入をしました。
コンピュータはwindowsのままでしたが、
Appleが私の身の周りに再来しました。
現在も、我が家で初代のiPodは動いています。
バッテリーはだめになっていますが、
ダイニングに音楽を供給しています。
家内も長男もiPodを購入し使っています。
でも、iPhoneには魅力を感じませんでした。
なぜなら私は、携帯電話をあまり使用しないからです。
研究室でも自宅でも、ネットは高速回線を利用しています。
携帯電話は最低限の連絡用となっています。
でも、iPadには魅力を感じ、発売前に予約し購入しました。
現在、自宅のWiFiでネット接続の端末になっています。
子供たちも使っています。
コンピュータも、Windowsばかりなのに、
現在、Apple製品としては、
iPadとiPod(家族用3台、私自身はSonyのWalkman)があります。
私は、Windowsでしか動かないソフトをいくつか使っているので、
Macには移行はできません。
Macには魅力的なソフトがいくつもあり、
購入したい気も時々起きるのですが、
なかなか踏み切れません。
Jobs氏亡き後、再度Appleの製品を使ってみたい気もしています。
Appleには機械以上のなにかがありました。
それが魅力でした、
その魅力は、Jobs氏が生み出したものです。
なんにするかは、決まりませんが。
冥福をお祈りします。

・秋深し・
北海道は、秋が足早に深まって来ました。
朝夕は、結構冷え込みます。
曇りの日には寒々として、
冬の到来を予感させます。
快晴の青空は、いつにも増して澄み渡り、
清々しさが深まります。
北海道の秋は真っ盛りです。