2007年10月18日木曜日

6_65 グーグルで地球の旅4:Skyモード

 グーグルアースを紹介していますが、今回は空を旅する方法を紹介しましょう。

 グーグルアースでは空から眺めるように旅行ができ、訪れている場所にリンクされた情報があれば、テキストはもちろん、画像でもURLでも、表示してくれます。つい最近、さりげなく新たなレイヤが付け加えられました。YouTubeとよばれる動画投稿配信サイトの動画もグーグルアースで見ることがことができるようになりました。位置情報(ジオタグと呼ばれています)がつけられていれば、地球のいたるところの、いろいろな情報が、グーグルアースと結びつくようになってきました。
 しかし、グーグルアースで訪れることができるのは、なにも地球だけではありません。夜空の旅行もできます。
 グーグルアースのバージョン4.2から、グーグルスカイ(Google Sky)と呼ばれるモードがつけられました。切り替えは、グーグルアースの上のツールバーに土星マークのアイコンがあります。そのアイコンをクリックすれば、グーグルスカイのモードになります。それに伴ってレイヤもスカイ用に切り替わります。
 グーグルスカイとは、プラネタリウム、あるいは天体シミュレーションソフトのようなものです。レイヤで選択すれば星座やメシエ番号の表示もできます。天体に関する各種の説明も表示されます。並みの天体シミュレーションソフトとは違って、そのデータ量はグーグルらしく他のソフトの追従を許しません。1億個の星、2億個の星雲のデータが納められています。もちろん月や惑星の軌道などの時間変化も示してくれます。
 このようなデータは、グーグルのチームが、カリフォルニア工科大学のパロマ天文台、宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)、Digital Sky Survey Consortium(DSSC)、スローン・ディジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)、英天文学技術センター(ATC)、英豪天文台の画像を集めて作成しています。また必要に応じてNASA/IPAC Extragalactic DatabaseやSimbad(天体データベース)へのリンクもはられています。さらにNASAの協力でハッブル宇宙望遠鏡で撮影された約120枚の高解像度画の写真もあります。これらはすべてレイヤ操作で簡単に探すことができます。
 このような優れたソフトが無料公開されているのです。使わない手はないという感じです。
 実は、私は少し前から、いい天文シミュレーションソフトがないかなと思っていました。どれを買おうかなと思いながら、そのうちに決めようと、ずるずとしているうちに、グーグルスカイが出てきたのです。細かなシミュレーションを必要としなければ、これがあれば充分用が足せます。少なくとも私には充分なものとなりました。これで、天体の名称がでてきても、どの辺りにあるのか悩まなくても、すぐに調べることができます。
 グーグルは夜空の散策だけではなく、もっとすごい探検も提供してくれます。それは次回としましょう。

・YouTube・
グーグルは、さりげなくすごいものを出してきます。
グーグルアースで画像やURLへのリンクができるなら、
当然動画にもリンクできるはずです。
そしてYouTubeと書かれたレイヤが
さりげなくできていました。
YouTubeは、だれでも自由に動画の投稿ができ、
だれでもその動画を自由に無料で見ることできるサイトです。
動画の画質や時間には制限がありますが、その情報量は膨大です。
ちなみにグーグルアースのYouTubeのレイヤで日本をみると
すでにかなりの数が登録されています。
これからは、ますます多くなっていくでしょう。
静止画だけではなく、動画でしか見れないものも
公開することができます。
ますますグーグルアースでの旅が楽しくなります。

・ジオタグ・
ジオタグとは位置情報を動画や画像に付加するものです。
YouTubeだけでなく、写真投稿サイトのFlickrでも
ジオタグを付けられるようになっています。
今後、ジオタグは、当たり前の機能になるのかもしれません。
地質学のような位置に関する情報が不可欠な学問分野では
ジオタグは非常に有用なフォームだといえます。
地質学で体系的に利用する仕組みがあってもいいのかもしれません。
私もそれについては以前から考えていて、
私なりの提案はしていますが、
このような提案は、最終的に多くの人が
使うようにならなければ意味がありません。
その点、グーグルアースは非常に有効な
プラットフォームになるかもしれませんね。