2012年9月6日木曜日

5_106 みちびき 1:準天頂

 「みちびき」という人工衛星が、試験運用中です。準天頂衛星初号機というのが、「みちびき」の正式名称です。この人工衛星はどのような目的で、私達にどのようなメリットがあるのでしょうか。まずは、準天頂衛星初号機という言葉の意味からみていきましょう。

 日本の人工衛星「みちびき」というのをご存知でしょうか。2010(平成22)年9月11日に、H-IIAの18号機によって、種子島宇宙センターから打ち上げられたものです。「みちびき」は、正式には準天頂衛星初号機と呼ばれています。
 少々わかりにく言葉ですが、準天頂衛星初号機とはなんのことでしょうか。その説明をしていきましょう。説明が、「みちびき」の特徴を紹介することになります。
 天頂とは、地上からみて真上のことで、準天頂とは「ほぼ真上」のことです。日本の衛星ですから、日本から見て「ほぼ真上」という意味です。天頂に衛星がとどまるのは、実は非常に難しいことなのです。
 人工衛星は、上空を飛んでます。飛ぶことで遠心力を発生して引力に釣り合っています。遠心力は地球の中心と機体の延長線上にあります。地球の自転に合わせて人工衛星が同じ位置を飛ぶのは、非常に難しいことになります。周回軌道を飛びながら静止できるのは、赤道上空の軌道だけです。
 赤道上を地球の自転と同じ速度で飛べば、地表から見ると、衛星が止まっているように見えます。赤道上からは、その軌道の衛星は、天頂にあることになります。
 スカパーやBSなどのテレビ放送用の人工衛星は赤道軌道上にあります。そのような静止軌道は、受信用のアンテナを同じ方向に向けていおけばいいので、テレビなどの連続受信をするために、アンテナを固定させて置けるという便利さがあります。
 しかし、日本から見ると赤道上の衛星は、見上げる角度(俯角)が低くなります。また、高緯度ほど俯角は小さくなっていきます。東京では43度ですが、北海道では35度くらいになります。山や隣に高い建物があると電波が遮られます。
 日本の上空に静止することは、現実的には不可能となります。天頂に準じることなら、なんとか可能です。ただし、ある時間しか、そこには留まれませんが。
 赤道上の静止衛星にも、長所や短所があります。静止軌道をとるか、準天頂をとるかの選択となります。
 準天頂衛星とは、高度約3万2000~4万kmの軌道を、傾斜角40度ほどで、約一日(正確には23時間56分)かけてめぐります。「みちびき」の準天頂軌道は、日本の上空に長い時間いるように設定されていますが、移動しているので、受信用のアンテナを常に動かすか、指向性のないアンテナで電波を受ける必要があります。
 準天頂衛星は、地上から見ると日本からオーストラリアにかけての上空を8の字を描く軌道を巡っています。衛星が日本上空にできるだけ長くとどまるような軌道ですが、「みちびき」の軌道では、一日の内の3分の1しか、日本上空にありません。でもその間は、衛星が真上にあることになり、山やビルの多いところでも、信号が受信可能になります。このような長所を活かして、「みちびき」は利用されています。
 初号機とは、今後2号機、3号機と打ち上げが続くということを意味しています。計画では、4号機まで続くことになっています。「みちびき」は、準天頂衛星の初号機にあたり、現在、実証実験がされています。
 では、「みちびき」は、いったいなんのための衛星なのでしょうか。それは、次回としましょう。

・パラリンピック・
オリンピックが終わり、今はパラリンピック開催中です。
私は、オリンピックに続き、
パラリンピックにもはまっています。
前回の北京オリンピックは
アナログ放送の時期であったのと、
我が家の録画システムもあまりよくなかったので、
日々の結果をみるだけで
個々の競技を詳しく見ることができませんでした。
今では、地デジにもなり、
我が家でも、衛星も受信できるようになり、
4チャンネル同時録画もできるビデオになりました。
いろいろなチャンネルで録画しては、
興味あるところをみています。
こうみてくると、この4年間に
我が家の映像視聴状況も大きく変わってきました。
その延長線で、パラリンピックも初めて見たのですが
なかなか見応えあります。
NHKなどの裏の人間ドラマもみると
よりパラリンピックも面白くなります。

・新学期・
北海道の人は、暑さに弱いので、
私も家族もぐったりしています。
ただし、夕方からは涼しい風が吹くので、
夜は快適に眠れるので、何とかが疲れがとれています。
まだ暑い日が続いてます。
先日も夜中に激しい雷がありました。
あまりの激しさに目が覚めてしまいました。
その後は蒸し暑くて、なかなか寝付けませんでした。
そんな暑い中、二学期がはじまりましたね。
今年は、9月1日、2日が土・日曜日だったので
少々長い夏休みだったようですね。
北海道では、小・中・高校の夏休みは
とっくに終わっているので、
新学期の始まりという気がしません。
大学はまだ夏休みの真っ最中ですが。