2008年1月10日木曜日

2_60 オスとメス1:雌雄の戦略

 生物の多くは、オスとメス、雌雄があります。なぜ、生物はこのような雌雄を持つようになったのでしょうか。その答えは、生物の歴史ともいうべき化石からみつかるのでしょうか。

 動物にはオスとメスがあります。人間でいうと男と女です。オスのメスとは、同種でありながら、体型や装飾、行動などが違っていることもあります。雌雄がある種では、オスもメスも両方がいなければ子孫を残すことができません。しかし、カタツムリやミミズのように、一つの個体に、卵と精子を形成する器官を持つ雌雄同体となっているものもいます。
 植物でもオスとメスがあります。植物体がオスとメスに分かれている場合(雌雄異株といいます)と、オスとメスが一つに同居している場合(雌雄同株)があります。たとえば、イチョウは雌雄が別々の木になっていますが、桜やひまわりなどは、一つの花におしべとめしべがあります。
 交配のとき、オスとメスの遺伝子、つまり卵と精子やめしべと花粉(配偶子と呼ばれています)が合わさって(接合といいます)、両方の遺伝情報をもった新しい個体が誕生します。これを受精といいます。
 配偶子は、もともとその生物がもっている染色体の数を半分してできます。このような分裂を行うことを、減数分裂と呼んでいます。そのときに、一つの生物が持っている遺伝情報が、半減されてしまいます。でも、他の配偶子と出会うことで、元の数に戻ることができます。
 このようなオスとメスによる子孫を残すメカニズムは、多くのステップを踏んだり、他方の性を持つ個体が必要となったりと、いろいろ面倒なことがあります。
 単細胞生物では、ひとつの個体が分かれて、自分と同じものが2つになります。このような方式のほうが、より多くの子孫を残すことができます。この方法であれば、たった一つの個体でも、どこか生きていける環境に紛れ込んだら、そこで子孫を残し、増えることができます。非常にすぐれた生き残り戦術です。
 しかし、生物は、進化の過程で、オスとメスを持つ道を選びました。進化の過程でその方法を選んだということは、重要な意味があります。なぜなら、その方法は、さまざまな地球の環境への適応、他の種との生存競争をくぐりぬけてきたものだからです。地球の歴史の選別を受けて、有効な方法だと判定されたものなのです。
 オスとメスには、上で述べたような大きなハンディがありながら、なぜ選ばれたのでしょうか。それは、次回としましょう。

・暖冬・
冬至も過ぎ、天文学的には、昼が長くなり始めます。
そして、季節はより寒い、冬真っ盛りとなります。
しかし、その先には春が待っています。
今年の北海道は、どうも例年より雪が少なく、
寒さもそれほどひどくありません。
まだ、1月から2月にかけての寒い季節が残っていますが、
この時期には、珍しく、幹線道路が乾いています。
除雪もまだ、2、3度しか入っていません。
今のところ、暖かい冬です。
昨年の暑い夏に続いて、暖かい冬になるのでしょうか。

・ハンディ・
学校は冬休みも終わり、3学期が始まっています。
しかし、北海道の小中高校は、長い冬休みが今も続いています。
我が家の子供たちは、1月22日が3学期の始業式です。
その分、夏休みが短いのですが、どちらがいいのでしょうか。
全国何もかも画一化した制度にする必要はないと思います。
その地域の特性に合わせた、対応をすればいいと思います。
子供たちにハンディがなく、
結果として同じよう教育を受けれればいいと思います。
すべてを画一化すると、
地域ごとにハンディが生じることの方が問題だと思います。
でも、これほど文明が進むと、
季節の変化を、技術で対応しているような気がします。
除雪も機械化され、夏の暑さもエアコンで解消しています。
生活面が画一化されているのに、
学校制度だけが昔のまま残っているのでしょうか。
なかなか難しい問題です。