ラベル 5 地球の調べ方 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 5 地球の調べ方 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年5月21日木曜日

5_226 太陽系の移動 6:障壁の突破

 天の川銀河には、棒状構造があることがわかってきました。その形成時期や運動の様子もわかってきました。太陽系が、銀河の内側でできて、外側に移動してきたこともわかってきました。


 太陽系近隣に多数ある太陽双子星のスペクトの特徴と年齢から、種族Iに区分されました。種族Iの星とは、金属量が多く(1~3%)、世代を重ねた場で形成された若い(数10億歳以下)恒星で、銀河のディスク(円盤)や渦状腕に多く見つかります。種族Iの星は、銀河の内側(中心から1万6000光年)に多く存在しています。
 太陽双子星のような種族Iの恒星は、天の川銀河では、現在の位置よりもっと内側で誕生していたようです。ですから、太陽双子星たちは、銀河の内側から、外側へ移動してきたのではないかと考えられました。もし同時期にできた恒星が、銀河内を外にむかって移動してきたとすれば、銀河全体になんらかの仕組みが働いていたことになります。
 別の研究で、天の川銀河の中心付近に棒状構造できる時には、その周辺では星の形成が活発化していき、できた星が効率的に外側に移動する可能性が指摘されていました。もし天の川銀河の中心付近の1万6000光年の辺りでできた恒星たちが移動したとすると、現在の2万7000光年まで、1万光年も距離を移動しなければなりません。
 これまで、そのような移動は困難だとされていました。なぜなら、共回転バリアがあるためだと考えられていました。共回転バリアとは、銀河の棒状構造の回転と恒星の公転の速度が一致する半径のところ(共回転半径)に、星の移動を妨げる障壁ができるという効果のことで、それが働くためでした。いったん棒状構造ができてしまうと、共回転バリアが生じるため、星が内側から外に移動することができなくなります。
 そうなると棒状構造ができた時期と恒星が移動した時期が重要になります。棒状構造ができた時期は、いろいろ議論されてきましたが、これまで80億年前以前だという説が主流となっていました。もしそうなら、80億年前にできた恒星の年齢のピークができているはずです。ところが、今回の論文では、40~60億年前の太陽双子星があることが明らかにされてきたました。棒状構造の形成時期とは一致していません。
 もし、天の川銀河の棒状構造が60~70億年前できたとしたら、その周辺には40~60億年前に多数の恒星が形成されたと考えられます。棒状構造の形成とともに、銀河の内側で多数の太陽双子星も誕生し、すみやかに大移動してきたと考えればよさそうです。
 ただし、そうなると、太陽双子星は、銀河の中を高速で移動してきたことになります。本当でしょうか。他の証拠はあるのでしょうか。さらなる探求が必要でしょう。
 もっとも身近な天の川銀河の様子も少しずつ明らかになり、いろいろな事件が起こっていたことも新たに明らかになってきました。でも、まだまだわからないことも多そうです。

・福岡の訪問・
先週、旅行で福岡を訪れました。
北九州市を中心に、博多も少し見て回りました。
ただし、体力が落ちているので、
無理はできず、少しずつ見て回ることになります。
まだまだ見残したところがありますので
北九州に長男がいるので、
これからも、案内してもらえるチャンスはあります。

・Quality of Life・
最近、医者に掛かる機会が多くなってきました。
一時的なものもありますが、
加齢による衰えは、今後一生、
飲み続けていかえればならない薬も
いく種類もあります。
外科手術ので対処できる症状もあるので、
おいおい検討していこうと考えています。
Quality of Lifeを考えると、
常用薬より、手術による根治が望ましいでしょう。
医者と相談しながら検討していきます。

2026年5月14日木曜日

5_225 太陽系の移動 5:銀河の衝突

 天の川銀河には、他の銀河が、通過(衝突)するということが、現在も起こっていました。通過(衝突)の現象は、何度かあったことがわかってきました。その銀河は、現在も恒星の筋として天の川銀河の周りを取り巻いています。


 今回のシリーズでは、ふたつの論文が同時に報告されました。ひとつは、前回紹介した谷口さんたちの研究で、もうひとつ論文として、辻本さんが筆頭著者になっている共同研究になります。
Solar twins in Gaia DR3 GSP-Spec II. Age distribution and its implication for the Sun's migration
(Gaia DR3 GSP-Specにおける太陽双子星 II. 年齢分布と太陽の移動への影響)
というものです。
 谷口さんたちの研究によって、観測による偏りのない太陽双子星の年齢が正確にわかってきました。そして、この辻本さんの研究で、太陽双子星の年齢分布を調べると、いくつかの特徴があることがわかってきました。
 太陽双子星の年齢分布に偏りがあることで、約20億前のあたりに狭い年齢のピークがあり、もうひとつは40~60億前に広くゆるやかなデータの膨らみが見つかりました。
 1つ目の年齢ピークには、数千〜1万光年の範囲内の近い領域にある太陽双子星も含んでおり、銀河円盤内で星が急激に形成されたことを意味します。2つ目のゆるいピークは、太陽の形成時期(46億年前)と一致しています。これは、太陽系の近くに、太陽双子星が多数あることになります。
 若い太陽双子星があるということは、以前から知られていました。その理由として、別の銀河が、天の川銀河に通過(衝突)という、全く異なった現象で説明されるかもしれません。
 天の川銀河の周りには、小さな銀河(伴銀河と呼ばれています)ものがいくつか巡っています。大マゼラン銀河や小マゼラン銀河もその仲間です。そのうち、「いて座矮小楕円銀河(SagDEG)」もあり、天の川銀河を通過していることがわかってきました。
 その現象の詳細は、ガイア衛星のデータに基づき、シミュレーションされたもので、57億年前、約19億年前、そして約10億年前の合計3回、天の川銀河の円盤を通過したと推定されてきました。このような通過の現象が起こっている時、星の形成が、通常時の4倍ほどになることがわかってきました。
 この内、57億年前の衝突がもっとも大規模でしたが、これが恒星年齢の40~60億前のゆるやかなピークが一致し、多数の太陽双子星の形成が起こったと考えられています。約19億年前にも通過しているので、その時も星の形成が進んだと考えられています。1つ目の約20億前の恒星年齢ピークは、この銀河の通過で説明できそうです。
 しかし、それだけでは、太陽系近隣に多数ある太陽双子星を説明できないことが、この論文で指摘されています。それは、次回としましょう。

・予約配信・
このメールマガジンは、
ゴールデンウィーク中に予約配信しています。
それは、火曜日まで旅行にでているのと
帰ってきてすぐに、講義の準備と
医者にいかなければならないので
バタバタしそうなので
心配事は事前に終わられせておくためです。

・福岡へ・
今週末から来週にかけて、旅行にでかけます。
昨年秋に続いて、北九州を訪れます。
長男が住んでいるので、
日曜日に車をだしてもらい、
周辺の観光地を巡ろうと考えています。
もし月曜日に休みがとれるようなら、
日曜日に一緒に一泊できればと思っていましたが、
抜けられない業務があるようです。
できれば、土曜日の夜に
夕食でも一緒にとれればと思っています。

2026年5月7日木曜日

5_224 太陽系の移動 4:モデル駆動型

 太陽双子星のカタログをつくるため、観測に生じる偏りを減らす方法に工夫がされています。異なったモデルを複合して、偏りを取り除いていきました。信頼度の大きな太陽双子星のカタログがつくられました。


 前回、谷口さんたちの研究で、膨大なデータベースから太陽双子星を探すに当たり、恒星パラメータ(温度・重力・金属量・年齢など)の推定が重要になることを紹介しました。しかし、このような作業を進めていく時、明るい星、近くの星ほど見つかりやすく、集まったデータに偏りが出てしまいます。そのような偏りを取り除いてくための方法が重要になります。
 推定の方法として、大きくモデル駆動型とデータ駆動型の二通りのやり方があります。2つは、理論をどの程度重視するかの違いとなりますが、もう少し詳しく見ていきましょう。
 モデル駆動型とは、理論からか恒星のパラメータを計算し、恒星の大気モデルから、理論的に恒星スペクトルを多数の計算していきます。理論からえられた仮想の恒星スペクトルと、実際の観測データと比較していきます。観測値ともっとも合っているパラメータを抽出していきます。
 この方法は、観測データと理論的に求めた恒星パラメータとが一致しているので、観測データの意味が解釈しやすくなります。ただし、理論に基づいて計算しているので、えられた恒星パラメータは、理論に依存していきます。そのため、他の理論で説明できる可能性が常に存在しています。また、理論計算にも、大量の観測データを扱わなければならないので、コンピュータのパワーや多くの計算時間を要します。
 一方、データ駆動型とは、観測データからの恒星スペクトルや恒星パラメータとの関係を、機械学習をしていきます。ガイア衛星のデータベースが大量にあるので機械学習には適しています。学習の結果でえられた恒星パラメータを、未知の恒星に適用していきます。
 この方法は、実際の観測データで学習しているので、推定の精度がいいものになります。ただし、精度が保証されているのは、学習したデータの範囲内だけです。そのため、学習範囲を越えた場合は、類似性がわかっても、その結果に対する信頼性の判断が困難となります。
 この論文では、巧みな方法を用いています。モデル駆動型で理論的にスペクトルで恒星パラメータを決めていきます。モデルから、7万5588個の人工的な太陽双子星を計算して、模擬カタログをつくって、実際の観測データと比べています。さらに恒星パラメータの精度を上げていくため、正確な観測値がある太陽類似の天体で補正していきます。この観測データとの比較という方法は、データ駆動型でパラメータの改善をしていったことになります。
 モデル駆動型による恒星パラメータを求めて、データ駆動型によって、より適用範囲を広げて検証されたことになります。このような方法によって、観測データによる偏りの影響の少なく、信頼性の高い恒星パラメータをえたことになります。
 そこから、年齢が高精度に求められた6594個からなる太陽双子星のカタログができました。太陽双子星の年齢を見ていくと、広い範囲に渡っていることが明らかになりました。この詳細は次回としましょう。

・春なのに・
北海道の桜は、
ゴールデンウィークのはじまる前に
満開を迎え、近隣のあちこちで眺めることができました。
ゴールデンウィーク以降からは
一気に花の季節になってきます。
5月だというのに、天気の悪い日は、
少々肌寒く、ストーブを短時間ですが
つけてしまいました。
夫婦ともども、高齢者になってきたので
無理をせずに、体が望む方向に
向かっていこうと思います。

・ゴールデンウィークは・
例年、ゴールデンウィークは、
近隣でも観光地では、人出が多くなるので
例年、自宅や周辺で、
のんびりとしていることにしています。
今年は、天気が不安定な日もあったので、
外出はあまりできませんでした。
自宅や餅つきやパン焼きをして、
天気のいい日には
近隣でサイクリング、散策など
こじんまりと楽しみました。

2026年4月30日木曜日

5_223 太陽系の移動 3:双子星の条件

 今回のシリーズでは、膨大なデータベースから、太陽と似た恒星「太陽双子星」を、どのように見つけ出し、太陽の移動を推定していくかを考えています。2つの論文が報告されています。まずはひとつ目から紹介していきましょう。


 太陽系の移動を考えるとき、今回の報告では、「太陽双子星」を手がかりにして、検証していきます。そのためには、太陽双子星を見つけていくことが、重要になります。まずは、その方法が、2026年3月12日発行のAstronomy & Astrophysics(天文学と天体物理学)誌に、2つの論文として掲載されています。
 谷口さんが筆頭著者になっている共同研究として報告された、
Solar twins in Gaia DR3 GSP-Spec I. Building a large catalog of solar twins with ages
(Gaia DR3 GSP-Specにおける太陽双子星 I. 太陽双子星の年齢別の大規模カタログの構築)
から見ていきましょう。谷口さんたちの研究では、ガイア衛星のデータベースから、太陽双子星の年齢別のカタログを作成したというものです。
 太陽と似た恒星の条件として、有効温度、表面重力、金属量をもとに比べています。
 「有効温度」は、天体そのものの表面温度(太陽は6000℃)とは異なった考え方で、少々難しい概念なのです。恒星が放射する総エネルギーをもとにして(同半径の黒体からの放射)計算された温度(約5500℃)のことです。恒星の放射エネルギーを比べるための基準となり、星の色に反映されます。太陽の温度と比べて±200度の範囲のものを太陽双子星としていきます。
 「表面重力」は、恒星の表面における重力の値です。ただし、重力加速度(g)では示さず、その対数(log g)で示されます。その理由は、星の種類によって重力加速度の値の桁が異なるほどの差となります。そのため、logをとることで桁で比べていきます。太陽の表面重力のlog gは4.44です。巨大な星(例えば、赤色巨星)になるほど、半径が大きくなるため、log gは小さくなります(0~2程度)。データベースから、log gで±0.2のものを太陽双子星とします。
 「金属量」とは、恒星の金属量(Metallicity)の意味なのですが、少々誤解されそうな表現です。元素としての金属ではなく、天文学では恒星の化学組成において、水素・ヘリウムより重い元素を、すべて「金属」と呼んでいます。ですから、星の金属量(M)と水素(H)の比(M/H)として、やはり対数の値を用います。太陽と同じ値なら0、金属が多ければプラスの値、少なければマイナスの値となります。対数スケールで±0.1となるものを太陽双子星と判断します。つまり太陽の0.8倍から1.25倍までの範囲です。
 恒星で金属量(重い元素)が多くなるのは、恒星の材料ができた場に、重い元素が多くなっていることになります。重い元素は、恒星の超新星爆発で形成されていくので、世代を重ねた星であること、つまり古い星になります。
 恒星は金属量によって、種族に区分されます。種族Iとは、金属量が多く、世代を重ねた場で形成されたので、年齢が比較的若い恒星になります。種族Iは、銀河のディスクに多く見つかり、太陽もこれに属します。種族IIは、金属量が非常に少ない星です。世代を重ねることなく、宇宙ができてすぐに形成された年老いた恒星になりますです。銀河では、ハローや球状星団を構成しています。
 有効温度、表面重力、そして金属量の3つで比べると、恒星の特徴が把握でき、そこから太陽双子星を見つけることになります。ただし、この論文では、データ駆動型だけではなく、モデル駆動型という方法を組み合わせています。その詳細は次回としましょう。

・桜の満開・
北海道の暖かくなってきて、
桜が咲きはじめました。
今週には満開になります。
4月上旬に横浜で桜を見たのですが、
今年二度目の花見ができればと思っています。
いつもでかけている神社の桜を
晴れた日に見に行ければと思っています。
桜の花は青空に映えるので。

・ゴールデンウィーク・
ゴールデンウィークがはじまります。
遠くに出かける予定はありません。
ただ、毎年、この時期に開演する
植物園を訪れたいと考えています。
ゴールデンウィーク中になるので、
人出が多くなりそうです。
出かける日は天気したいで、
変更するつもりです。

2026年4月23日木曜日

5_222 太陽系の移動 2:ガイア衛星

 太陽系は、銀河系の中を公転しているでなく、内側から外側に移動していると推定されてきました。その様子を確かに示すため、膨大なデータを用いた研究が進められてきました。


 前回のエッセイで、太陽系が銀河の中を公転していること、その移動速度から一周に約2億2500万から2億5000万年ほどかかっていることから、これまで約20〜25周していることになると紹介しました。
 ところが、太陽系が、円軌道や楕円軌道であることは確かめられてはいません。ですから、不確定な仮定の上の推定となっていました。太陽系の形成場が、現状の軌道(銀河からの距離)をとっていれば、上の推定が正しいことになります。
 前回紹介したように、銀河を構成している星は、形成年代や化学組成には、その位置に系統的な違いありそうでした。太陽と、他の恒星の形成年代や化学組成(重い元素の比率)を比べて、銀河系のどのような位置でできたかを推測していきます。もちろん大雑把にしか推定しかできませんが。
 これまでの推測では、太陽系は、現在よりもっと銀河の中心に近いところ、おおよそ中心から約2万光年より内側の軌道で形成されたと考えられてきました。もしそうであれば、現在の公転軌道が2.7万光年なので、1万光年ほど、内側から外側へ移動したことになります。では、いつ、どのようなメカニズムで起こったのかを明らかにしていく必要があります。
 その方法を、東京都立大学の谷口さんと国立天文台の辻本さんたちの共同研究で示しました。その方法とは、銀河系の恒星に対して、形成年代や化学組成を、精度を上げて大規模におこなっていくことでした。太陽と似た形成年代と化学組成の恒星のデータ大量に集めて、比較検討していこうという研究です。
 ガイア(Gaia)衛星の観測データを用いました。ガイア衛星とは、欧州宇宙機関(ESA)が2013年に打ち上げた観測衛星で、目的は銀河系の最も精密な3次元地図をつくることでした。それぞれの恒星の位置と運動と、同時にスペクトルも観測していました。
 ガイア衛星のデータから、表面温度、重力、大気の化学組成(主に重元素量に着目)など比べていき、太陽に似ている星(論文では太陽双子星と呼んでいます)を見つけていきました。
 ガイア衛星の成果として、大規模なカタログが作成されています。運用期間で観測した恒星は、20億個ほどになります。2022年版のカタログ(DR3、EDR3)では、約18億個の恒星の位置と明るさが精密に測定され、約14億7000万個が太陽からの距離とその運動も詳しくわかりました。他にも、銀河系外の天体(クエーサーなど)が約155万個、太陽系内の小惑星の数も約15万個も観測しました。これまでの観測とは桁違いの膨大なデータベースとなっています。
 現在公開されているデータは、観測データの一部に過ぎません。今後も解析が進み、数も増え、精度も上がっていくことになるでしょう。予定では、2026年12月にDR4が公開され、2031年以降に最終版としてDR5が出る予定です。
 現状の大規模カタログから、谷口さんたちは、太陽双子星をピックアップしていきました。その結果、太陽系から1000光年以内で6594個が抽出され、年齢も正確に求められ、その精度も格段によくなっています。
 その内容は次回としましょう。

・データ解析中・
ガイア衛星以前にも、ヒッパルコス衛星が
似た観測をしていました。
ガイア衛星は、100倍以上の精度をもっていましたが、
2025年に観測活動を停止しました。
10億個以上の恒星を観測する予定でしたが、
20億個以上も観測しました。
予定以上の成果を上げました。
データ解析は、現在も進行中で、2026年12月には
DR4として66か月分(前半の約5.5年分)のデータが
まとめて公開されるはずです。
DR3の約2倍の観測期間にあたります。
DR5では、10.5年の全期間のデータが
網羅されて公表されるはずです。

・ラグランジュ点・
ガイア衛星は、ラグランジュ点(L2)と
呼ばれる地点で観測していました。
太陽、地球、月、衛星が一直線に並ぶ位置で、
なおかつ重力的に釣り合っているとこです。
太陽や地球の影響を受けないため、
宇宙望遠鏡を置くには適したところとなります。
現在、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡も
この軌道で観測をしています。
この軌道上は貴重なところになるので
そこでデブリになることを防ぐために、
使用が終わった衛星は太陽周回軌道に移動ます。
ガイア衛星も活動を停止したので、
この位置からはずれて、地球から少し離れた
公転軌道をめぐることになりました。
今後100年間は、地球から
1000万km以内には近づかない
安定した軌道に投入されました。

2026年4月16日木曜日

5_221 太陽系の移動 1:天の川銀河

 地球は、太陽系の中を自転しながら、公転しています。太陽系自体も天の川銀河の中を公転しています。運動していることはわかっているのですが、その詳細が、最近わかってきました。


 私たちの太陽系は、銀河(天の川銀河と呼ばれています)の中にあります。天の川銀河の中とはいっても、中心ではなく、中ほどあたりになります。まず、天の川銀河の特徴をまとめておきましょう。
 天の川銀河の中に地球があるので、地球からの観測では、天の川銀河の全体の姿を見ることはできません。しかし、太陽系近傍の星の分布をみることで、天の川銀河は渦巻型で、その渦の腕の中に太陽系はいると考えられていました。
 アンドロメダ銀河が似たものとして、それが天の川銀河のイメージになっていました。ところが研究が進むにつれて、少しずつ天の川銀河の実体が明らかになってきました。姿も少し変わってきました。
 銀河の中心には、大質量の天体として超巨大ブラックホールがあることが観測されました。他の銀河の中心にも巨大ブラックホールがあると考えれています。
 また、銀河の中心の周辺には、球状に古い年代の恒星が、多数集まっています(バルジと呼ばれます)。天の川銀河のバジルは、球状ではなく、約2万7000光年の長さを持つ棒状の古い赤い星の集まりがあることがわかってきました。棒構造は、太陽系とは斜め(44度ほど)の角度で伸びています。
 バジルの周辺には、円盤状に星が薄く分布(ディスク)しています。ディスクの半径は5万3000光年ほどあり、厚さは中心部では約1万5000光年、周縁部で約1000光年あり、全体として凸レンズ状の形になっています。
 このディスクには、渦状に星やガス、塵が集まった部分が、中心から伸びた渦状腕があります。腕は太いものが4本、小さいものが少なくとも2本かあります。ただし、銀河中心の向こう側が、うまく観測できないので正確なところはわかっていません。太陽系は、小規模なオリオン腕の中にあります。位置は、中心から2.7万年光年のところになります。
 腕は、銀河の自転と星やガスが、一時的に集まる密度波という現象でできます。星やガスが公転する時、場所によって密度が大きい場所ができ、そこに星やガスが一時的に集中して明るく見えます。一種の交通渋滞のような現象が起こり、そこが腕となります。
 さらにディスクの周辺には、約130個の球状星団などからなる直径約25万から40万光年の球状の星の集まり(銀河ハロー)があります。
 天の川銀河は、棒渦巻銀河というタイプに分類され、約2000億から4000億個の恒星があると推定されています。これが天の川銀河の最近の全体像となります。
 一般の星の運動はニュートン力学に従い、ケプラー運動として、外の軌道ほど遅く移動しています。ところが、銀河系内の恒星は、外側の恒星は中心からの距離によらず、ほぼ同じ速度(秒速210から240km)で運動しています。なぜこのような運動しているのかは、まだ十分解明されていないのですが、暗黒物質の影響していると考えられています。
 恒星は、腕の中にずっと留まっているわけではなく、通過していきます。通過した後ろには、新たな渋滞域(腕)ができていきます。交通渋滞が起こるのと同じような現象となります。腕とは、ガスが圧縮され密度の大きな場となっているのところで、新しい星ができる場になります。
 太陽系が銀河を一周するに、約2億2500万から2億5000万年ほどかかり計算なので、約20〜25周していると考えられています。太陽系も銀河内を移動しているのですが、きれいな円軌道ではなく、楕円軌道であること、また同じ軌道を巡っていたのではないことがわかってきました。次回としましょう。

・横浜・
3泊4日の横浜への帰省から戻ってきました。
義父は体調不良で会えなかったのですが、
義兄の案内で、義母の墓参りと、
新しく購入した墓を見学にいきました。
また、義兄や妻の育った地を見にいきました。
私も何度も訪れていた実家のあったところも
その後の開発で大きく変わっていました。
夫婦で住んでいたところを巡るのは
天気が悪いので諦めて、
横浜の山下公園の周辺を見学しました。

・不調からの脱出・
出かける前から不調だったのですが、
帰省中も無理をしないでいました。
戻ってきてからも、
2、3日は不調でしたが、
やっと調子が戻ってきました。
不調から回復すると、
健康のありがたさがよくわかります。

2026年4月9日木曜日

5_220 恐竜の卵の殻の年代測定 4:年代誤差と実用

 卵の殻化石の年代と他の方法の年代との間に、測定誤差以上の違いがありました。その違いの原因は、どのようなものだったのでしょうか。そしてこの誤差は許容できるのでしょうか。


 前回、卵の殻化石の年代測定の結果を紹介しました。卵の殻化石の年代は、9470万年前で、下の火山灰層の年代は9949万年前、上は9940万年前でした。年代値間の誤差は、約5%程度となるため、地層の年代を推定した年代と比べれば、十分実用可能であると、論文では判断しています。しかし、測定誤差を越える値は、気になるところです。
 論文では、化石の年代が若くなった原因を、詳細な元素分布の測定から探求しています。殻化石の断面を詳細にみていくと、堆積物との接触部で、化石に細孔、亀裂、裂け目などができているところでは水が浸透して、ウラン(U)を移動していた(吸収されていた)ことが示されました。
 このような変化は、殻の断面を連続的に分析することで、確認しています。親核種が移動(減少)していくと、娘核種の量も減っていきます。その結果、年代が若くなっていくことになります。似た現象は、第四紀の新しい時代の卵化石でも確認されています。試料が良質、つまり割れ目や亀裂などが少ないものが見つかれば、今回のような5%以下というかなり精度のいい年代測定ができることがわかってきました。
 論文では、他の地域の卵の殻化石で、年代測定をしています。東ゴビ盆地のティール・ウラン・チャルツァイ層のセインサンドで2022年に見つかった殻化石で測定しました。ここの地層には、年代測定できそうな火山岩や火山灰がないため、信頼できる年代値がえられていません。研究者によって、推定されている年代があるのですが、白亜紀前期と白亜紀後期と異なっています。ですから、この卵の殻化石の年代測定には、最適なテストとなります。
 殻化石の年代を測定した結果、7535±74/150万年前(白亜紀後期)という値になりました。定量的に比較検討できるものがないので、この年代の信頼度は定かでありません。この方法を使えば、それまで相対的な時代推定しかしていなかった地層で、年代値が決定できることが示されてきました。非常に重要な手法といえます。
 世界には、各地で年代が不明な卵の殻化石も見つかっています。恐竜の卵の殻化石ではジュラ紀前期(約2億年前)以降で、海棲爬虫類の卵殻は三畳紀(2億5000万年前)以降から見つかっています。そのような時代まで、この方法が適用できる可能性があることになったと、論文では指摘しています。まだまだ課題はいろいろありそうですが。

・行事と日常・
4月になりました。
3月からは、研究室の明け渡しをしたので
大学に一度もいっていません。
大学では、3月以降、集中講義や学位記授与式
二次入試や在学生ガイダンス、入学式など
いろいろな行事がありました。
大学と離れてしまうと、
学校行事や年度の変わり目で起こる
空気を感じなくなりました。
寂しさもありますが、
現在は、在宅での日常にも
慣れてきつつあります。

・懐かしき街へ・
現在、横浜に滞在しています。
このエッセイは、出かける前に
予約配信したものです。
毎年、恒例としている横浜訪問ですが、
神奈川県には、11年住んでいました。
その間、横浜市内、海老名市、
小田原市、湯河原町と住居と
点々と移してきました。
それぞれの地に、愛着があります。
今回は、海老名市と小田原市を
訪れようと思っています。
さて、訪れることができたのでしょうか。

2026年4月2日木曜日

5_219 恐竜の卵の殻の年代測定 3:U-Pb年代測定

 今回のシリーズは、恐竜の卵の殻化石で年代測定ができるようになったという報告です。どのような測定方法で、どのような結果がえられたのでしょうか。その紹介していきましょう。


 2025年11月10日付けの「Communications Earth & Environment」誌に、Tucker氏らの共同研究で、
U-Pb calcite age dating of fossil eggshell as an accurate deep time geochronometer
(古い時間への正確な地質時計として、正確な化石の卵の殻のU-Pbによる方解石の年代)
というタイトルで報告されました。この論文では、卵の殻を構成している方解石と呼ばれる鉱物を用いてウラン-鉛による年代測定しています。
 放射性核種としてウランを利用しており、ウラン238(238U)は鉛206(206Pb)へ、ウラン235(235U)は鉛207(207Pb)へと壊変していきます。この2種の崩壊するウランの核種(親核種と呼ばれます)と、できた鉛の核種(娘核種)の同位体比から、年代を求めていく方法です。
 放射性核種が崩壊する時の速度を、半減期(親核種が半分になる時間)と呼びます。238Uは約45億年、235Uは約7億で半分の量になります。これらの値を用いて、年代を算出していきます。2種類の異なった核種を、同時に測定するため、2通りの年代がえられることになります。2つの年代でクロスチェックでき、補正も可能となるため、信頼度も高くなります。
 ウラン-鉛年代測定は、これまで第四紀の卵殻には用いられたことがあったのですが、もっと古い時代には、これまで適用されていませんでした。この報告では、古い時代への適用になるので、精度の確認が必要となります。この論文では、その検証を目的としています。
 論文は、アメリカ合衆国ユタ州中部のシダーマウンテン層(Deep Eddyと呼ばれています)から産出した化石が用いられています。地層中には何層かの火山灰があるので、その層から砕屑性ジルコンを用いて年代測定をしています。マグマで形成されたジルコンなの火山灰の年代を直接示しているはずです。この年代と化石のものを比較検証に利用しています。
 Deep Eddyより50cm下にある火山灰層は、9949.0+5.7/-5.0万年前、70cm上からは9940.1+8.5/-6.6万年前の値が求められました。両火山灰の間にある卵の殻化石の年代は、9470±130/230万年前となりました。化石の年代が、少々若く、年代測定値の誤差を越えていました。ただし、論文では、その誤差は年代値で約5%程度となるため、十分実用可能であると判断しています。
 また、殻化石では、なぜ若い年代がでてきたのかも、検討しています。それは次回としましょう。

・雪解け・
北海道では、3月中旬以降から、
暖かくなり、一気に雪解けが進みました。
風が吹くと、まだまだ寒く感じます。
畑や空き地には雪が残っているので
そこを通る風は冷たくなってきます。
畑の雪解けも一気に進んでいます。

・横浜へ・
来週はじめから、横浜にでかけます。
いつもこの時期に出かけます。
義父のいる施設での面会と
義母の墓参りをするためです。
義兄が車で半日付き合ってくれるので
効率的に巡ることができます。
もう一日は、以前住んでいた街を
いくつか回っていこうと考えています。
懐かしい町並みが残っているでしょうか。
楽しみでもあります。

2026年3月26日木曜日

5_218 恐竜の卵の殻の年代測定 2:現地性化石

 化石には、見つかった地層の形成時代と同時期で、同じ場所でてきたとはいえないものが大半になります。ところが、卵の殻化石は、同時代にその場でできたことが明らかです。現地性化石と呼ばれています。


 化石が示準化石であれば、相対年代が決まります。しかし、示準化石は、産出頻度は稀で、大部分の化石の年代は不明です。もし、化石のみを用いて、年代測定する方法が確立ができれば、重要な情報をえることができます。
 化石は地層の中から見つかるのですが、通常の状況では化石にはなりません。現在できる多くの野生生物の死体は、その場ですぐに食べられたり、腐敗し分解されて、ほとんどなくなってしまいます。それは陸でも海の生物でも同様です。
 化石になるには、食べられたり分解されにくい場(例えば、深海底や火山などで酸素が少ないところ)に置かれたり、地層の中に埋もれたりしなければなりません。海底や湖沼などの水底に急激に溜まった地層が、そのような条件を満たします。そのような地層の中だけで、化石が見つかります。
 結果として、貝や魚などの海棲生物の化石が多くなります。死骸が水底に沈み、土砂に埋もれて化石になったものを、「現地性化石」と呼びます。現地性化石であれば、化石の年代(示準化石)が地層の年代になります。
 海棲生物の化石でも、たくさんの化石が集まったもの(化石床と呼びます)ができることがあります。それには特別な条件が整わなければなりません。多数の生物が生息していた(生きたままでも、死体でも)が、海流や海底地すべりなどによって、土砂ごと一気に堆積場に運ばれ、そのまま埋もれてしまった場合です。陸棲の生物であっても、死体や骨、葉や枝、実などが河川で運ばれ、湖沼や海の底に溜まったものが化石になります。これらの化石は、棲んでいた場所と環境、ときは時代も異なったところで化石になるので、「異地性化石」と呼ばれます。異地性化石の中に示準化石があったとしても、化石の示した時代は、地層の年代と同じとはいえません。異地性であれば、その化石から地層の年代を確実に決めるのは困難となります。
 恐竜化石も、多くは骨が河川で運ばれて堆積したものです。陸棲生物の化石の年代を求めるのはなかなか困難です。その中でも、確実に現地性化石とわかるものに、足跡や卵の殻化石があります。
 足跡は、物質としては残っていなので、年代を決めることは困難です。一方、卵の殻化石は、その壊れやすさから、移動することなく、砂(砂嵐や流砂など)や火山灰などで、短時間にその場で埋められたものだと考えられています。保存のよいものでは、殻の中から恐竜の胎児の化石も見つかっています。ですから、殻化石を年代測定の素材するのは有効です。
 ただし、卵の殻化石は、珍しいものです。それでも、各地でいろいろな時代で、それなりの数が見つかっています。もし卵の殻化石が年代測定に利用できれば、有力な情報をえられることになります。
 化石の説明が少々長くなりました。次回から卵の殻化石の年代測定の話をしましょう。

・暴風雪・
先週末は本州は晴れたでしょうか。
北海道は、土曜日の夜半から、
発達した強い低気圧の通過にともなって、
暴風雪となりました。
ベチョベチョの雪でしたが、
かなりの積雪となりました。
夜中には建物が揺れるほどの強風でした。
その様子から、ルーティンとしている朝の
ウォーキングを早々に中止しました。
朝起きるまで、寝床で読書をしてました。

・下半身用ヒーター・
順調に日常のルーティンが確立してきました。
研究も進められるようになってきました。
ただ、研究室とは異なって、
自宅は、ペチカと呼ばれる
大きな灯油ストーブを炊いて
家全体を温める仕組みのために、
書斎のある部屋は最上階の隅にあるので
なかなか暖まりません。
それを予想して、
下半身に履くヒーターを用意していました。
快適なのですが、トイレや用事で部屋をできるとき
いちいち脱がなければならないのが不便です。
しかし、そんな寒さもあと少しで終わりそうです。

2026年3月19日木曜日

5_217 恐竜の卵の殻の年代測定 1:相対と絶対

 過去の地層や岩石で年代測定できて、地質時代が決まります。正確な年代測定は技術の進歩により、精度が上がってきました。しかし難しい素材もあります。まずは、どのような年代測定の方法があるのかをみていきましょう。


 時代区分は地質学において重要な基礎情報になります。そのために、地層や岩石、化石の年代を決めていく必要があります。岩石や地層、化石などの年代を調べる方法には、相対年代と絶対年代があります。それそれの概要をみてきましょう。
 相対年代とは、地層の上下関係を用いて、形成時代の新旧を決めていく方法です。多数の地層の連なりでは、非常に詳細な前後関係を決めることができます。離れた地域の地層であっても、同時期に堆積したとわかる根拠があれば、それを同時代層(鍵層と呼びます)として、それぞれの地域を対比して、地層で新旧を決めることができます。同時期の堆積物として、火山灰がよく使われています。
 時代のわかっている化石があれば、地層の時代を決めることができ、鍵層と同じ役割を果たせます。このような化石を「示準化石」と呼びます。示準化石となるには、時代が確定しているだけでなく、広く分布し、たくさん見つかること、種の出現、繁栄、絶滅ができるだけ短い期間であること(進化速度が速い)、種としての見分けやすい特徴をもつことなどが必要になります。
 海洋底の堆積物、あるいはそれらが陸上に持ち上げられた地層(層状チャート、深海底堆積物など)では、微小の化石ですが、大量に集まっているので、非常に詳細な時代区分がなされています。目で見えるサイズの示準化石であれば、野外調査の最中でも、即座に時代を決定することができ、非常に手軽な方法となります。
 しかし、相対年代は、どれだけ詳細な時代区分ができたとしても、新旧という定性的な区分になります。定量化された年代ではないので、鍵層のない他地域の地層とは比較できません。また、示準化石に頼ると、化石の見つからない地層や時代(カンブリア紀以前)には使えません。また、化石を含まない火成岩や変成岩では利用できな方法です。他の方法が必要になります。
 絶対年代と呼ばれる方法があります。これは、放射性元素を用いた年代測定で、定量的な値として「今から◯◯年前」と求められます。時代や地域(地球外であっても)を問うことなく、年代値を決めることができます。放射性核種の半減期(崩壊定数)を利用しているので、一定の速度で崩壊していくので、非常に正確な時を刻みます。
 ただし、その岩石や鉱物、物質など(以下では鉱物と呼ばます)ができた時、均質に放射性核種が含まれていて、外部との元素交換がない状態(閉鎖系と呼ばれます)で保存されてなければなりません。その鉱物が閉鎖系になっていても、その鉱物が経てきた年代にふさわしい半減期で、放射性核種またはその崩壊でできた核種が正確に測定できる技術と量がなければなりません。このような条件を満たした時、正確な年代測定が可能になります。
 相対年代も絶対年代も、いずれにも長所短所があり、現在では、両者が組み合わせて利用されています。その集大成として、国際体的(国際地質科学連合IUGSの国際層序委員会ICS)によって、国際年代層序表が作成されています。ほぼ、すべての年代境界の基準となる地層と年代値が決まってきました。
 どのような地層や化石でも、年代測定ができるかというとそうではありません。例えば、化石で直接、絶対年代を測定しようとしてもうまくいかないことがほとんどです。しかし、今回、化石の卵の殻を用いて、正確な年代測定できるという報告がありました。その紹介は次回から。

・新しい日常・
少しずつ新しい日常の組み立ています。
書斎、パソコン関係、プリンターや
ネットワークのセットアップなどが
ほぼ整ってきました。
日々の早朝の散歩のルートを考え
GPSによる距離と時間のチェックも進めて
ルーティンをつくってきました。
あれこれと整備してきました。
書棚の本の入れ替え以外は
ほぼ整ってきました。
今後も継続的に調整を加えていくのですが
新しい日常がやっと整ってきました。

・カラープリンター・
自宅に置きっぱなしにしていた
カラープリンターを自宅で
2年半ぶりに動かしました。
するとインクがかすれて
きれいな印刷ができませんでした。
いろいろやったのですが、だめでした。
メーカーに相談したら、修理は可能だが、
それにかかる費用が後継機種の購入費の方が
安いことがわかりました。
カラープリンターは必要なので
新機種導入をして、セットアップしました。
新品なので快調です。

2025年12月4日木曜日

5_216 隕石の由来 5:それぞれの母天体

 今回のシリーズは、隕石が由来を探る話題でした。コンドライトという主たるタイプの隕石が、どの母天体からきたかを突き止めました。母天体の衝突した時期が重要な情報になっていました。


 3編の論文により、炭素質コンドライト、Hコンドライト、Lコンドライトの母天体が推定されました。どの天体に由来するのかを、順番に見ていきましょう。
 炭素質コンドライトの母天体を推定してますが、炭素質コンドライトはいくつかの分類に細分されています。分類の詳細を省きますが、区分ごとに母天体となる小惑星の族が推定されています。CMコンドライト(ケーニッヒ族からの可能性もある)とCRコンドライトはヴェリタス族から、CIコンドライトはポラナ族(クラリッサ族、ミサ族、ホフマイスター族)から、COコンドライト、CVコンドライト、CKコンドライトはエオス族から、それぞれ由来したと推定されました。
 小さな(メートルサイズ)の炭素質コンドライトも、普通コンドライトと同じように破片ができ、落下してきていることになります。炭素質コンドライトは同じ隕石に由来する破片が多く、他のコンドライトと比べると比率は小さくなっています。炭素質コンドライトは、揮発成分を多く含んでいるため、大気圏に突入時に、気化や熱分解で崩れてしまうものが多くなります。ブロズらの研究では、炭素質コンドライトには同じ隕石に由来した破片が多いこと、そして小さくなりすぎて見つかりにくくなっていると考えました。
 Hコンドライトは、580万年前の衝突によるカリン族と、760万年前のコロニス2族のどちらかに由来していると考えられました。Hコンドライトは、照射年代が500万から800万年前と広がりあるのですが、それは2つの衝突に由来しているためと考えられます。両族がHコンドライトという同じ化学組成のグループに属しているのですが、より大きなコロニス族に属しています。さらに大きな衝突が以前起こって、その後小さな衝突が起こったのではないでしょうか。
 マーセットらの研究では、Lコンドライトは、多数(6000個以上)の小惑星からなるマッサリア族に由来しており、その衝突は4億7000万年前の大規模なものでした。また、4000万年前にもこれより小規模な衝突があったと考えられています。
 石灰岩の研究から、オルドビス紀中期(約4億6600万年前)に氷河期と大規模な絶滅があったことが知られています。氷河期による寒冷化で大絶滅が起こったと考えられます。衝突クレーターの存在や、Lコンドライトに由来する微小の物質が見つかっています。氷河期と大絶滅の原因は、大規模な天体衝突によるのではないかと考えられていました。4億7000万年前のLコンドライトの衝突時期は、オルドビス紀の事件と時期が似ています。
 現在もこの衝突に由来する隕石が多くの占めています(全落下の20%以上)になっています。4000万年前の衝突も、Lコンドライトが多い原因となっていると考えられます。
 他にも、LLコンドライトは1500万年前に衝突を経験したフローラ族を起源とする可能性も可能性があるのではないと推定しています。
 地球近傍小惑星のシミュレーションで衝突を再現し、その結果を隕石の年代と対応させて、隕石の母天体を探ってきました。そして、主たる隕石(90%程度)の由来を明らかにしてきました。これらの研究の手法はオーソドックなものにみえます。しかし、このアイディアを思いついて、それを研究成果にするには、多くの努力が必要になります。

・心の余裕・
もう師走となりました。
今年は、退職という大きな節目を迎えました。
幸い研究室が1年間使用可能にしていただいてので
大学の研究室にいくという生活パターンは
変わることがありませんでした。
気持ちの上では大きな変化が生じました。
それは、授業の減少という時間的なゆとりだけでなく
対人関係の校務がなくなったことが大きかったようです。
行動にはあまり変化が起こっていませんが
心の余裕できたことで、
研究が深めることができました。

・師走の恒例行事・
例年、11月になると郵便局で年賀状が販売されます。
そのために、購入する枚数を確認するために
住所を整理して、年々数を減らしてきました。
そして12月になると年賀状を購入して
文面の準備をしていました。
まだ、住所の整理すらスタートしていません。
今年からは、ずっと送る人だけで
減少させることはありません。
また年賀状もいつでも買えるようになってきました。
そんな状況で、急ぐ気持ちがなくなりました。

2025年11月27日木曜日

5_215 隕石の由来 4:族(ファミリー)

 このシリーズでは、これまで、隕石が由来した母天体がわかったという一連の3編の論文が発表され、それらの論文のタイトルになっている、隕石の大雑把な特徴を紹介してきました。今回から、論文の中身に入ってきましょう。


 前回まで、論文のタイトルにあった炭素質コンドライト、普通コンドライトのLコンドライトについて紹介してきました。論文の内容では、タイトルに入っていなかったのですが、Hコンドライトなどについても、母天体を特定しています。
 一連の論文で進められた研究方法は、小惑星同士の衝突で飛び散る破片のシミュレーション、実際の隕石の年代、小惑星の軌道や表層の化学組成の観測データとの比較などで、いくつかの隕石の種類の母天体を推定しています。
 ここでいう隕石の年代とは、形成年代ではなく、衝突してから落下までの期間のことを意味します。その期間は、隕石に宇宙線が照射されてできた核反応生成物の量によって決める手法があり、「宇宙線照射年代」と呼ばれています。多くの隕石で、数100万年程度(500万年あたりに年代値のピークがある)の年代となります。ただし、鉄隕石には古いもの(10億年から1億年)が見つかります。
 古い年代が少ないということは、地球に隕石として落下するような軌道をもった小惑星は、短い期間に落下してしまっていることになります。小惑星が、そのような軌道をもつようになったのは、「最近」のことと考えられます。
 地球と交差する可能性のある軌道をもった小惑星は「地球近傍小惑星」と呼ばれ、観測されています。数は少ないですが、隕石の落下から公転軌道を推定されたものなどがあります。
 論文では、軌道を変える現象として、太陽の放射(光や)の影響も考えられています。天体の表面に当たった側(昼側)は温められ、そこが自転で夜になちき、熱を赤外線で放射されます。その放射の力がわずかですか、継続的に働く力なので、天体が小さければ軌道を変化させる推力となります。ヤルコフスキー効果と呼ばれるものです。ヤルコフスキー効果は、小さい天体ほど影響を受けます。また、地球近傍小惑星に対しても、微妙な軌道計算には影響を与えます。
 地球に落下する隕石の起源は、大きな天体で、ヤルコフスキー効果の影響を受けないはずです。大きな天体の軌道を変えるのは、天体同士の衝突になります。衝突によって飛び散った破片で、大きな天体となったものは、最初の軌道を保ったままで、似た軌道を持つ天体群となります。そのようは軌道をもった小惑星群は、族(ファミリー)と呼ばれます。
 各種の小惑星族の公転軌道をもとにして、長期間に渡って軌道をシミュレーションしていくことで、分裂した時期を推定しています。そして、その分裂を起こしたと考えられる衝突で、飛び散った破片が、地球に届く隕石の量をシミュレーションしています。その結果を、現実に見つかっている隕石の種類の量や比率と一致するかどうかと比べて検証しています。
 3回の小惑星同士の衝突で、多くの隕石が由来することが分かってきました。詳細は次回としましょう。

・北海道の冬・
北海道は何度かの積雪やドカ雪もあり、
一気に秋から冬に突入しました。
白鳥も渡ってきて、
近所の田畑に朝夕、ねぐらから飛んできます。
しかし、まだ11月なので、
何度かの雪も、根雪とはならず、
溶けてしまいました。
そんな繰り返しが、
冬へと向かっていくのでしょう。
これから北海道は長い冬の季節となります。

・北九州の旅・
先週の北九州の旅は、
まったく初めてのところばかりで
非常に楽しかったのです。
関門海峡も初めて見ることができました。
人道トンネルも半分までですが
歩くことができました。
長男の予定があえば、
また車を出してくれるとのことです。
来年もまた、北九州を訪れたいと思いました。

2025年11月20日木曜日

5_214 隕石の由来 3:コンドライトの特徴

 隕石の由来を明らかにしたという論文がありました。そこで扱われている隕石は2種だけでした。その2種は、隕石の中でも重要で主要なタイプなので、それらの由来がわかることは、重要な情報となります。


 今回紹介している論文のタイトルにあったのは、Lコンドライトと炭素質コンドライトと呼ばれる2種類のコンドライトでした。コンドライトは、いずれも太陽系の初期にできたものでした。それぞれ、どのような種類で意味をもつのかを説明していきます。
 隕石の種類の中でもっとも多い種類は、コンドライトで、隕石全体の79.4%を占めています。そのため普通コンドライトと呼ばれています。普通コンドライトは、HコンドライトとLコンドライトに区分されています。その違いは、化学組成で鉄(Fe)の占める比率が大きいものをH(25〜31 重量%、以下wt%と略します)で、Lコンドライトが小さくなり(20~22wt%)、さらに小さいものをLLコンドライト(19~22wt%)と区分しています。普通コンドライトの内でHコンドライトの比率(47〜50%)と、Lコンドライト(40〜45%)が多く、LLコンドライト(10〜12%)は少なくなっています。Lコンドライトは、隕石全体の中でも35〜40%を占めているため、多く見つかる隕石だといえます。
 Lコンドライトは、ある程度の熱が加わった(熱変成作用を受けた)組織をもっていていますが、コンドリュールの組織が残っていることから、隕石できたときの組織が残っています。水などの揮発成分をあまり含んでいません。
 普通コンドライトは、熱変成作用を受けていますが、揮発性成分が含まれていませんので、太陽系でも太陽から離れた場が固化した可能性があります。ただし、揮発性成分はないので、熱変成で母天体形成時、もしくは形成後に抜けていく過程があったことになります。
 もうひとつの炭素質コンドライトの隕石に占める比率は、4.4%しかないので、かなり稀な種類となります。名前が示すように、炭素(C)を含んでいることが大きな特徴になります。他にも、有機物や水(H2O)などの揮発性成分を多く含んでいることから、母天体となった後、熱や圧力を受けることがなかったと考えられます。
 炭素質コンドライトにはCAI(Ca-Al-rich Inclusions CaとAlに富む包有物)とよばれる、白っぽい不定形のものがあります。CAIは高温で形成される鉱物からできており、太陽系を形成したガスが高温になったのち、最初に固体として凝縮した物質が含まれています。
 炭素質コンドライトは変成作用を受けることなく、炭素や有機物や太陽系でもっとも初期に固化した(始源的と呼ばれます)隕石です。炭素質コンドライトは、炭素、水、揮発成分、岩石、金属鉄など、現在の地球を形成するための成分がすべてそろっています。そのため、地球の材料ではないかとも考えられています。
 では、Lコンドライトと炭素質コンドライトの母天体を、どのようさぐったのか、次回としましょう。

・石ころの声・
隕石は、地球から見れば小さな石ころに過ぎません。
小さくても重要性を理解し、
それを読み取ることで、
石ころの声を聞くことができます。
小さな石ころは隕石だけでなく、
いろいろなところに、いろいろなものが
転がっています。
その声が聞こえれば、
もっと多くの声が聞こえ
地球の秘密が解き明かされることでしょう。
私たちは、まだまだ耳が聞こえてないようです。

・福岡山口の旅行・
福岡、山口の周辺に旅行にいきました。
長男が北九州に住んでいるので、
車を出してもらって、三人で
1泊2日の旅行を楽しみました。
これまではまったく訪れたことがないところで
行きたいところを楽しみました。
若い息子は、体力があるので、
あちこち盛りだくさんに
連れて行ってくれたのですが、
夫婦ともども少々疲れました。
特に妻が疲れているようなので
自宅でのんびりしてもらいましょう。

2025年10月30日木曜日

5_213 隕石の由来 2:コンドライト

 隕石が由来した母天体がわかっているのは、これまでほんのわずかです。それも、限られた天体から由来した特別な隕石だけです。今回、もっとも普通に見つかる隕石の由来が明らかにされました。


 前回、隕石の母天体を探るのが困難な理由をいくつか紹介しました。それでも、由来が判明した母天体がいくつかります。ただし3種だけで、隕石全体に占める比率は6.0%にすぎません。
 3種とは、月に由来する月隕石、火星に由来する火星隕石、そして小惑星ベスタ(Vesta 4番目に見つかった小惑星)に由来します。
 ベスタ由来の隕石は、ホワルダイト(Howardite)、ユークライト(Eucrite)、ダイオジェナイト(Diogenite)3つに細分され、その頭文字HED隕石と呼ばれています。ホワルダイトは、天体の表層に分布していた衝突で壊された破片(レゴリス)からなる堆積岩、ユークライトは、地殻を構成していた玄武岩質溶岩が固まった岩石、ダイオジェナイトは、粗粒の鉱物(かんらん石や輝石)からなるカンラン岩で、下部地殻か上部マントルを構成していたと考えられます。HED隕石は、ベスタの天体の多様なところを構成していた岩石であることを意味しています。
 由来のわかっている隕石は、いずれもエイコンドライトに大別されているものです。惑星が形成された後に、化学的に大きく分化(核、マントル、地殻など)したり、火成作用が起こったり、変成作用を受けたりしてできた岩石です。
 今回、大量の隕石の由来した母天体がわかったという報告が出されました。ブロズ(Brož、チェコ共和国カレル大学)、マーセット(Marsset、ESO ヨーロッパ南天天文台)、ヴェルナッツァ(Vernazza、CNRS フランス国立科学研究センター)らを中心とした国際共同研究のチームから、一連の論文が、2024年に報告されました。
 Nature誌に
Young asteroid families as the primary source of meteorites
(隕石の始源的起源としての若い小惑星)

The Massalia asteroid family as the origin of ordinary L chondrites
(Lコンドライトの起源としてのマッサリア小惑星)
の2編が、またAstronomy & Astrophysics誌に
Source regions of carbonaceous meteorites and near-Earth objects
(炭素質隕石の起源領域と地球近傍天体)
という論文が報告されました。
 これらの論文のタイトルには、炭素質コンドライトとLコンドライトとの2種の隕石が示されています。いずれもエイコンドライトとは異なったコンドライトに分類されるものです。
 コンドライトとは、コンドリュールという組織をもったタイプです。コンドリュールは顆粒とも呼ばれ、球状の粒のことで、それが集まったものがコンドライトです。コンドライト中では、組成や構成鉱物が異なった多様なコンドリュールが見られる、不思議な組織です。丸いコンドリュールは、無重力状態では液体は球状になります。地球のような重力が存在する場では決してできないつくりです。無重力の宇宙空間で液体のマグマが冷えて固化したものがコンドリュールとなり、それが集まったものがコンドライトとなります。
 今回の報告では、2種のコンドライトの由来ですが、いずれも重要な意味をもったものです。その意味は、次回としましょう。

・帰省・
先週、帰省しました。
京都に2泊、神戸に1泊しました。
出かける前までは
関西は暑い日が続くというニュースがありました。
暑いので心配していました。
ところがでかける少し前から、
涼しくなって来たというニュースが流れました。
実際にも暑くはなく、
暑さでバテないですみました。
今回、神戸に一泊して、
はじめて神戸を散策しました。
山側の観光地は歩くのが大変で
かなりくたびれましたが楽しめました。

・初冬のよう・
北海道では、毎日ストーブをたくほど
寒い日が続いています。
旅行で、4日間、留守にしていましたが、
家全体が冷え切っていました。
強くストーブをたいても
なかなか温まらず、
寝るまで寒い思いをしました。
この寒さは、まるで初冬のようです。
里から見える山並みにも
何度か冠雪がありました。
紅葉も一気に深まりました。
今年の秋は短かそうです。

2025年10月23日木曜日

5_212 隕石の由来 1:母天体

 これまで、地球に落下した隕石がどの天体から由来かが、ほとんどわかってきませんでした。それが、一連の研究で、一気に多数の隕石の由来が明らかになってきたという報告がありました。


 隕石は、地球外の天体から由来していることは、よく知られています。隕石が由来した天体を「母天体」と呼びます。隕石が、どの母天体から由来したかは不明でした。わからない理由は、いくつかあります。
 まず、隕石が地球に落下するには、地球軌道と隕石の軌道が交差しなければなりません。母天体の軌道からはずれて、落下する軌道に移動しなければなりません。その変化は、最近起こった現象です。なぜなら地球は45億年前に誕生したので、古くに存在していた隕石は、その間に衝突しているはずです。落下する隕石は、最近(とはいっても地質学的で、人類が科学的観測をするよりずっと前のこと)、地球と交差する軌道に移動したことになります。
 隕石のような軌道変更の現象は、天体同士の衝突によります。衝突で飛び散った破片のうち、地球軌道と交差するものが隕石になったと考えられます。
 激しい衝突なら、両天体は破壊されたかもしれません。天体の深部で形成されたような隕石(鉄隕石、石鉄隕石など)も見つかっているので、天体が壊れてしまうような激しい衝突もあったこともわかっています。
 小規模な衝突として、もとの天体同士の接触程度なら、ほんの一部が破片として飛び散るはずです。あるいは、大きな天体と小さい天体なら、小さい天体が破壊されて破片となって、飛び散ることになります。もとの天体の一部分や、破壊された天体から由来した母天体を、確定するのは困難でしょう。
 2つ目の理由は、現在見つかっている隕石の種類が非常に多様で、数も多くなっています。現在、隕石は6万個ほど見つかっています。種類は大別すると石質隕石(ケイ酸塩鉱物からできている)、鉄隕石(鉄とニッケルの合金の金属からできている)、そして石鉄隕石(石質と鉄隕石の混じったものと)の3種ですが、詳しく調べていく50種から60種ほどに細分されています。
 これだけの種類の母天体があったわけではなく、ひとつの天体でも、多様な種類の岩石があるので、母天体が種類の数だけあったことを意味するわけではありません。しかし、研究から、明らかの異なった母天体でないとできない隕石の種類も見つかっています。
 一方、同じ種類の隕石であっても、由来した母天体が異なっていることもあるはずです。似た成長過程をへた天体や、似た岩石が溶けて似た火成作用があれば、似た岩石が形成されます。
 以上のことから、そのため隕石と母天体の関係が非常に複雑になり、由来関係を求めるのは難しくなります。隕石の種類、落下時期、落下場所などを考える、母天体は多種多数あったと想定されます。ですから、ある隕石が由来した母天体の関係を見つけるのは、非常に困難になります。
 しかし、そんな関係を一気に明らかにできたという報告がでました。次回以降にしましょう。

・冷え込み・
10月になっても、まだ暖かい日が
続くなと思っていたら
先週後半から、一気に冷え込みました。
週末には、今シーズンで
はじめてストーブをたきました。
例年、シーズン初めのストーブは
つけてもすぐに室内が暖まり
つけたり消したりをしていることが多かったです。
しかし、今回は、夕食前につけて
夜寝るまでつけていました。
一気に秋が深まってきました。
そういえば、先日早朝、
北から渡り鳥の群れが飛んているのを見かけました。
白鳥の親子も畑で休んでいるの見ました。
渡りの季節ともなりました。

・里帰り・
このメールマガジンは予約配信しています。
前日まで、里帰りしているためです。
この時期に里帰りすることにしました。
墓参りを兼ねた墓掃除です。
3泊するのですが、
行きが千歳から関西空港で、
京都に2泊します。
帰りが神戸空港からなので
神戸に一泊することにしました。
神戸は、はじめての滞在なので、
本来なら、あちこち見て回りたいのですが、
夫婦共々高齢になってきているので
無理をしないように行動しようと考えています。

2025年10月2日木曜日

5_211 惑星形成 4:最後のなぜ

 このシリーズでは、eDiskと呼ばれる、アルマ望遠鏡を用いた大きな研究プロジェクトを紹介してきました。論文の概要から浮かんできたいくつかの疑問があり、そこから概要をみてきました。研究は現在も継続中です。


 このシリーズでは、なぜ多数の星(19個)の星を、なぜ高精度で、なぜ太陽系近傍(650光年以内)の星を調べているのか、についてはすでに説明してきました。今回は、最後に残った、「なぜ、星形成開始から1~10万年程度の初期段階の星を調べるのか」、について紹介していきましょう。
 これまで、アルマ望遠鏡を用いても、原始星や原始惑星系円盤は、個別に調べられてきました。詳細な観測の結果、形成100万から1000万年ほど経過した原始惑星系円盤では、同心円状のリングがあり、その間に隙間がある構造が見えてきました。この隙間は、円盤の軌道に存在した物質を、惑星が成長しながら集めていき、すべて取り込んだため、できたと考えられました。つまり、恒星の形成から、100万年ほどで惑星系ができると考えられます。
 これまでの観測では、できたての原始星(恒星)の周囲では、惑星形成がほとんど見られず、恒星形成の10万年ころから一気に進んでいき、100万年くらいで終了すると考えられます。10万年以降が、惑星の形成から成長の時期となります。
 eDiskでは、「初期惑星形成」を目的としているため、惑星系のできはじめの観測が重要になります。そのため、星形成開始から10万年より前、1~10万年の時期の天体を観測することになりました。19の天体が観測されました。
 観測した結果、原始星の周囲には円盤が存在しているのですが、惑星系形成の兆候となるリングや隙間の形成は、進化の進んだいくつかの原始星だけでのみ見られました。しかも、非常に淡いものでした。そして、チリはまだ円盤面に集まっておらず、広がっていました。
 ここでいうチリとは、惑星空間に漂っている固体物質で、集まることで惑星の材料になります。惑星形成が進むには、軌道面にチリが集まりながら惑星が成長するか、チリが集まってから成長がはじまるかどちからになります。
 以上の観測から、原始惑星系では、まず円盤面にチリが落ちて集まってから、円盤面で軌道周辺の物質が集まることになりそうです。円盤でのリングや隙間の形成より、塵の沈殿が先行することになります。
 一見小さな差に見えますが、観測でわかったことは重要です。シミュレーションに対して重要な束縛条件を与えたことになるためです。この条件を満たさないシミュレーションの結果は、受け入れられないことになります。
 このシリーズでは、大きな研究プロジェクトのeDiskの最初の論文を紹介しました。概要から考えられるいくつかの疑問から、この研究プロジェクトの意義を紹介してきました。この論文以降も多数の論文がすでに公開されています。そして、今後も重要な成果が報告されていくことでしょう。

・集中力・
講義がはじまりました。
講義の事前準備、レジメの印刷という
作業が日々のルーティンに組み込まれました。
これまで、講義のないときは
校務がなく研究に専念できました。
そのため、一日中、論文執筆ができるのですが
集中力が続かないときが増えました。
それが、講義のというルーティンが加わったので
日常に変化ができるようになりました。
講義のルーティンのない日に
集中力が続くかどうかは
まだ未定ですが。

・人間ドック・
今週は、人間ドックにいきました。
在職中から、毎年いくようにしていました。
結果がもらえるのは、少し先です。
人間ドックは在職中の指定病院があり
隣町の病院で受診していました。
調べると、わが町の市立病院でも
人間ドックを実施していました。
検査内容も費用もほぼ同じでした。
なにより、長年のデータが蓄積されているので
これまでかかってきた病院にいくことにしました。
多分、来年も同じところになるでしょう。

2025年9月25日木曜日

5_210 惑星形成 3:いくつかのなぜ

 今回紹介している論文は、大きなプロジェクトの概要報告となっています。この論文以降、多数の研究成果が報告されています。この論文から、目的や成果を紹介していきましょう。


 今回紹介している論文は、大橋永芳さんら36名の共同研究によるもので、2023年7月に公開されました。論文のタイトルは、
Early Planet Formation in Embedded Disks (eDisk). I. Overview of the Program and First Results
(原始惑星系円盤における初期惑星形成(eDisk)。 I 研究プログラムの概要と最初の成果)
となっています。この論文に続いて、続々と成果が公表されています。その成果を調べていくと、2025年8月12日現在で、22編が公開されたり、投稿中になっています。今後も報告は続いていくのでしょう。
 eDiskは、非常に大規模に、多くの目的をもった研究プログラムになっています。最初の報告として、全貌をまとめたのが、今回の論文となっています。
 このeDiskプログラムでは、形成初期の段階(星形成開始から1~10万年程度)の地球の近傍に位置する19の原始星を、高い解像度で観測しました。しかし、概要には、いくつかのなぜ(疑問)があります。
 なぜ19個という多数の星を、なぜ高精度で、なぜ太陽系近傍の星を、なぜ初期段階のものだけを調べるのか、などがあります。それらについて見ていきましょう。すると今回の研究の概要も把握できそうです。
 なぜ、多数の星(19個)を調べているのでしょうか。
 惑星形成を調べる時、形成途上にある惑星系を観測することになります。ある観測では、ある時期の、ある段階の惑星系の状態を調べることなります。その観測は、ある段階にある様子だけを調べていることになり、形成過程や時系列の変化を見ているわけではありません。形成過程を調べるには、惑星系のさまざまな形成段階にあるものを、調べて、並べて比較していく必要があります。そのため19個の惑星系が調べられることになりました。
 なぜ高精度で、なぜ太陽系近傍(650光年以内)の天体を調べているのでしょうか。
 詳細な観測の必要なのは、原始惑星円盤内で起こっている過程を見ていかなければなりません。円盤内での惑星は小さいので、高精細の観測でないと検知することができません。形成中の惑星を詳細に調べる研究は、すでにいくつかでなされていました。しかし、似た段階にある、多数の惑星系で、原始惑星が検知できるほどの高精細での観測は、これまでなされていませんでした。
 今回の研究の精度は、0.04秒角という解像度です。この解像度は、人間の肉眼は約1分角(60秒角)なので、その1500倍の精度になりますが、想像がつかないですね。650光年以内の天体を対象にしていますので、太陽系における木星軌道スケールの惑星形成の痕跡が見える精度になります。この位置より近い天体ならば、原始惑星系円盤の中にある隙間やリング構造を、直接見分けられる精度になります。
 では、なぜ、1~10万年という初期の段階の星を調べるのか、については次回にしましょう。

・休暇・
先週まで、十勝の方に1週間滞在しました。
できれば毎年、このような休暇を
とりたいと思っていますが、
なかなかできていませんでしたが、
久しぶりにできました。
同じところに、1週間も滞在していると、
その地で見るべきところは
一通り見てまわることができます。
気に入ったところを見つけ、
何度か訪れることになります。
再訪も楽しいものです。
また、美味しいお店も見つられると
もっと楽しいものになります。

・後期のスタート・
今週から講義がはじまります。
後期は、2科目を一日の午前中に連続して
実施することにしました。
体力を使いそうですが、
以前にも実施していたので
なんとかなるかと思っています。
久しぶりの講義再開で、
緊張感ももちながらも
なんとなくワクワクしています。
現役のころは、このようなワクワクする
気持ちにはならなかったですね。
なぜでしょうかね。

2025年9月11日木曜日

5_208 惑星形成 1:理論と観測

 惑星の形成は、シミュレーションが主で、観測が難しくて実体はよくわかっていませんでした。観測技術の進歩とともに、徐々に形成過程がわかってきました。形成過程を、詳細に観測した結果が報告されました。


 惑星系の形成過程については、コンピュータを用いたシミュレーション(理論)と、新しい恒星の周辺を観察(観測)することで進められています。理論だけでは、検証できません。観察だけでは法則性や原理がわかりません。両者がそろって確実性が高まってきます。理論と観測の両輪で、研究が進められています。
 惑星の形成過程のシミュレーションは、1960年代から京都大学の林忠四郎を中心としたグループが、世界をリードしていました。「林モデル」という惑星形成モデルがつくられてきました。林モデルによると、中心にある恒星の形成のスタートの直後(100から1000万年経過)に、恒星の周辺に円盤状に集まった物質内で惑星が形成されていくと考えられてきました。惑星形成の場所は、「原始惑星系円盤」と呼ばれています。
 シミュレーションがはじまった時は、観測技術はまだ進歩していなかったのですが、進歩とともに、実際に若い恒星の周りに原始惑星が形成されている円盤が存在することが確かめられました。
 観測は難しかったのは、ガスやチリが多くある恒星周辺は通常(可視光)の観測では見えないからです。ガスやチリの内部の観測は、赤外線、あるいは可視光・近赤外の散乱光の観測、ガスやチリの吸収線や放射線のスペクトル解析、そしてミリ波・サブミリ波の観測などで、実施する必要がありました。
 赤外線の観測では、チリの分布や円盤の温度構造がわかります。可視光・近赤外の散乱光の観測では、円盤の傾きや厚み、形状を調べることができます。
ガスやチリの吸収線や放射線のスペクトル解析では、円盤内の分子を見分けることができます。そしてミリ波・サブミリ波の観測では、いくつかの分子の区分や分布、ガス分子(COなど)の運動、そしてチリのリングや隙間の存在を見つけることができます。
 そのような各種の観測技術の発達と、それぞれの特性を組み合わせることによって、シミュレーションの結果が確認されてきました。いずれも難しい観測になるので、詳細な観測はまだ不足していました。
 また、ひとつの惑星系を調べることは、ある時期のある状態の惑星系を調べていることなります。ですから、惑星の形成「過程」をみていることにはなりません。形成「過程」を調べるには、形成中のさまざまな段階にある、惑星系を同じ精度で調べていく必要があります。
 今回、そんな研究が大規模になされました。まだ成果の解析や報告の途上にある研究プロジェクトですが、その概要を紹介していきましょう。

・地球の調べ方・
この「地球の調べ方」のセッションは
前回は、タンデムモデルのシリーズでした。
その配信は2023年9月28日が
最後になっています。
この時期は、四国にサバティカルで滞在していて
北海道に戻って来る直前に
配信したエッセイとなっていました。
かなり間があいてしまいました。
久々のこのセッションのシリーズになります。

・休暇・
今日から、休暇をとることにしています。
1週間、北海道の田舎で
のんびりと過ごすことにしました。
コロナ禍前はこのようなことをしていたのですが、
その後、サバティカルから退職時期と
バタバタしている時期があったので、
今回、久しぶりに北海道の田舎で
夫婦でのんびりすることにしました。
滞在記は、機会があれば、紹介していきましょう。

2023年9月28日木曜日

5_207 タンデムモデル 7:新しい提案

 タンデムモデルは、後発の仮説なので、これまでの標準モデルの課題を克服しているます。もっと重要なことは、これまで説明されることのなかった事実を取り込んで、より詳細なモデルを提案している点です。


 タンデムモデルは、太陽系惑星や系外惑星の形成モデルとして、これまでの課題を克服した。しかし、他にも、いろいろとメリットもありました。それを紹介していきましょう。
 タンデムモデルでは、岩石惑星と氷ガス惑星の違いを、すっきりと説明できました。このような違いは、他のモデルでも達成できていました。タンデムモデルでは、より精度の高い提案がなされています。
 小惑星帯では、太陽からの距離と固体物質の違いがありました。水の量の変化と酸化還元の変化です。小惑星帯の分布で、この傾向がわかっていました。
 ただし、この傾向を地球まで広げていく必要があります。拡大した視点で見ていくと、H2Oは、太陽に近づくと、氷から水、水蒸気となります。惑星の材料で考えるには、固体物質に取り込まれている必要があります。氷ならそのまま惑星の材料になります。水なら含水鉱物として含まれています。それより太陽に近づくと含水鉱物が分解されて、無水鉱物になっていきます。その位置は、地球より外側になります。したがって地球の位置は、無水鉱物だけからできている条件になります。
 地球は、無水の還元的な材料からできたと推定されます。太陽に近くなと、珪酸塩鉱物(酸化物)も還元されていくと推定されています。そのような隕石も稀ですがあります。エンスタタイトコンドライトと呼ばれる隕石です。エンスタタイトコンドライトの特徴は、還元的な条件であることもわかっています。
 地球は、大気も海洋もなく(裸でドライな地球と呼ばれています)、還元的な条件という、今とは全く異なった状態、姿からスタートしたことになります。原始地球の表面は、マグマオーシャンが固化した斜長岩の地殻からできています。そこにカンラン岩質の溶岩(コマチアイト溶岩)や鉄が多い玄武岩溶岩(KREEP 玄武岩)などもありました。現在の月を構成している岩石に似ています。
 このような地球からは、海や大気、さらには生命の起源が説明できなくなります。これは大きな問題となります。ところが、別の条件があることもわかっています。
 月のクレータや岩石の年代研究から、43.7億年前から42億年前までの2億年ほどの間に、隕石が大量に落下したことがわかっています。このような現象を、後期隕石重爆撃と呼んでいます。月で起こった後期隕石重爆撃は、同じ公転軌道にある地球にも、起こったはずです。
 後期重爆撃が起こった原因は、ガス惑星で軌道不安定が起こることにより、周辺の小惑星(隕石)の軌道が乱されます。その結果、この時期に後期重爆撃が起こったと考えられています。
 氷ガス惑星の形成場付近の小惑星なので、氷や揮発性成分(炭素質コンドライト)を含んだものになります。それらの小惑星が、内惑星の領域にも入り込み、後期重爆撃を起こします。
 その結果、地球には大気や海洋の成分が加わるとともに、還元的鉱物と水との激しい反応が起こります。その時、初期生命に必要な反応が進んだと考えられています。
 海や大気、生命の起源も、材料から重要な束縛条件を示していくことができるようになってきました。
 今では、後期重爆撃で揮発成分がもたらされせるモデルが主流になってきました。主のモデルには、レイトベニア説(Late Veneer)説やABEL(Advent of bio-elements 生命構成元素の降臨)爆撃説などがあります。これは、また別の機会にしましょう。

・現在進行中・
このエッセイが、サバティカル期間に配信する
最後のものとなります。
書いている論文で注目していたモデルとして
このタンデムモデルがありました。
タンデムモデルを、サバティカル期間に
最後まで紹介することができてよかったです。
一般に、研究は、データが積み上がってくると
これまでにない新しい知見も見つかってきます。
それをうまく取り入れたモデルがあれば
より有効性の大きなものになってきます。
今回のタンデムモデルも、そのようなものになります。
ただし、新しく提案されたモデルでは
修正、検証が必要な部分も多々あるはずです。
それが、現在進行中で進められています。

・感謝・
今回のサバティカルでは、
いろいろな目標を立てていました。
目標や計画は、
どうしても盛りだくさんなになっていきます。
想定外の事態も起こり、
予定通りに進まないこともありました。
目標をすべては
達成することはできませんでした。
予定通りにいかないことは、
もちろん想定内でしたが。
半年という期間ですが、
1年分に匹敵するほど、
実りの多いものになりました。
受け入れてくださった関係者や
地域の方々のおかげだと思います。
半年間ありがとうございました。

2023年9月21日木曜日

5_206 タンデムモデル 6:境界領域

 このシリーズの5回目にして、やっとタンデムモデルの紹介になります。比較的新しく提唱されたモデルですので、まだまだシミュレーションで検討の余地がありそうです。条件を変更すると、いろいろな変化が現れます。


 いよいよタンデムモデルを紹介していきましょう。タンデムとは、席が2つ並んでいるものをいいます。自転車や車などでツーシートの場合にタンデムと呼ばれています。太陽系形成で、惑星の形成場が二箇所できるというモデルになることから、タンデムと名付けられました。
 タンデムモデルは、標準モデルで課題となっていた、原始星の磁気回転の不安定性の影響を考慮しています。それらを重視してシミュレーションをしていくと、円盤内に乱流ができるところと静穏になるところができました。乱流が二箇所でき、乱流域と静穏域の境界があります。この境界が重要で、そこに形成時に物質が移動して集中してくる特別な場になることがわかりました。
 外側(5~30AU)の境界では、空隙の多い多孔質の氷粒子が多く集まる場ができます。内側(0.3~1AU)の境界では、岩石粒子だけが集まり岩石惑星ができていきます。惑星の形成の場は、二箇所での2種類の惑星(岩石惑星と氷惑星)が形成されることになります。
 そこでは、暴走的な成長が起こり、100万年以内に地球サイズになります。できた惑星は、ある程度の大きさに成長すると、内側に移動します。そして、次の惑星ができていきます。
 太陽系に見られる岩石惑星と氷とガス惑星の2種類の形成過程の違いを、このモデルでは説明できました。
 タンデムモデルで、標準モデルの課題を解決しようと、10年ほどの前に提唱された比較的新しいモデルです。シミュレーションにおいて磁気の強度の程度を変えていくと、系外惑星で見られた多様やタイプの惑星が、このモデルでかなり説明できそうなことがわかってきました。
 今後も、改善されていくでしょうが、今のところ有力なモデルとなっていきそうです。

・予約送信・
このエッセイが発行日は
サバティカルで最後の帰省の最中です。
そのためエッセイは予約送信しています。
家族が一同に会することが
今回が最後になりそうです。
長男が今年で就職します。
遠くに住むことになります。
次男の就職はもう一年先ですが、
東京での就職先を探しています。
そうなると、あとは来年の正月くらいが
家族全員が集まれる機会となりそうです。
さてさてどんな宴席になるか楽しみです。

・新しいアイディア・
現在書いている論文で必要なため、
タンデムモデルを調べていきました。
ここ10年ほどに、地球初期、生命起源などの研究に
大きな進展がありました。
当然新しいモデルでは、
これからも課題や修正も必要でしょう。
新しいモデルは、いくつか重要な事実がわかり
それらを説明する必要に迫られています。
そこには新しいアイディアが盛り込まれています。
今回のタンデムモデルでも
重要な事実をいくつか説明して、
そこから新しいアイディアが生まれています。
次回で少し紹介できま