天の川銀河には、他の銀河が、通過(衝突)するということが、現在も起こっていました。通過(衝突)の現象は、何度かあったことがわかってきました。その銀河は、現在も恒星の筋として天の川銀河の周りを取り巻いています。
今回のシリーズでは、ふたつの論文が同時に報告されました。ひとつは、前回紹介した谷口さんたちの研究で、もうひとつ論文として、辻本さんが筆頭著者になっている共同研究になります。
Solar twins in Gaia DR3 GSP-Spec II. Age distribution and its implication for the Sun's migration
(Gaia DR3 GSP-Specにおける太陽双子星 II. 年齢分布と太陽の移動への影響)
というものです。
谷口さんたちの研究によって、観測による偏りのない太陽双子星の年齢が正確にわかってきました。そして、この辻本さんの研究で、太陽双子星の年齢分布を調べると、いくつかの特徴があることがわかってきました。
太陽双子星の年齢分布に偏りがあることで、約20億前のあたりに狭い年齢のピークがあり、もうひとつは40~60億前に広くゆるやかなデータの膨らみが見つかりました。
1つ目の年齢ピークには、数千〜1万光年の範囲内の近い領域にある太陽双子星も含んでおり、銀河円盤内で星が急激に形成されたことを意味します。2つ目のゆるいピークは、太陽の形成時期(46億年前)と一致しています。これは、太陽系の近くに、太陽双子星が多数あることになります。
若い太陽双子星があるということは、以前から知られていました。その理由として、別の銀河が、天の川銀河に通過(衝突)という、全く異なった現象で説明されるかもしれません。
天の川銀河の周りには、小さな銀河(伴銀河と呼ばれています)ものがいくつか巡っています。大マゼラン銀河や小マゼラン銀河もその仲間です。そのうち、「いて座矮小楕円銀河(SagDEG)」もあり、天の川銀河を通過していることがわかってきました。
その現象の詳細は、ガイア衛星のデータに基づき、シミュレーションされたもので、57億年前、約19億年前、そして約10億年前の合計3回、天の川銀河の円盤を通過したと推定されてきました。このような通過の現象が起こっている時、星の形成が、通常時の4倍ほどになることがわかってきました。
この内、57億年前の衝突がもっとも大規模でしたが、これが恒星年齢の40~60億前のゆるやかなピークが一致し、多数の太陽双子星の形成が起こったと考えられています。約19億年前にも通過しているので、その時も星の形成が進んだと考えられています。1つ目の約20億前の恒星年齢ピークは、この銀河の通過で説明できそうです。
しかし、それだけでは、太陽系近隣に多数ある太陽双子星を説明できないことが、この論文で指摘されています。それは、次回としましょう。
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抜けられない業務があるようです。
できれば、土曜日の夜に
夕食でも一緒にとれればと思っています。