全球凍結は、理論的には可能であることは、気象学のシミュレーションからわかっていました。ところが、全球凍結にはならなかったと考えられていました。それも気象学的に推定されていました。
スノーボールアースが、科学的に課題があると、前回述べました。その課題についてみてきましょう。課題は、気象学の理論によるものでした。
地球の気象条件をシミュレーションしていくと、無氷床状態、部分氷床状態、そして全球凍結状態の3つが安定していることがわかっていました。
まずは、「無氷床状態」とは、地表にまったく氷床が存在しない状態です。ここでいう「氷床」とは、夏になっても残っている氷のことです。中生代の白亜紀や新生代前半が、この状態になっていました。極地でも、夏には氷が溶けていました。恐竜が越冬でき、南極では森林があったと考えられています。
次が、「部分氷床状態」で、高緯度(極地付近)や高山には、氷床や氷河が存在します。現在は、この状態です。氷河期と間氷期の繰り返しは、この部分氷床のできる緯度が、赤道に向かって、周期的に変動していることになります。周期性はあっても、気象学的には安定しています。
過去の地質学的証拠から、現在は、氷河期になっても、また間氷期に戻ってきているので、部分氷床状態だと考えられます。その原因は、ミランコビッチ・サイクルと呼ばれる地球の天体としての運動の周期性に依存していると考えられています。
3番目が「全球凍結状態」です。地球全体が氷床で覆われた状態となります。地表の水がすべて凍っている状態で、赤道までも氷床で覆われています。海も、海面から1000mを越える厚さの海氷に覆われると推定されています。陸上にも氷床や氷河ができた状態となります。
現在は、もっとも暖かい間氷期からだんだん寒冷化が進んでいることがわかっています。
現在の大陸と海の配置で、寒冷化が進むとしてシミュレーションをしていくと、だんだんと氷床が低緯度まで形成されていきます。そして、緯度30度くらいまで氷床でができてくると、一気に赤道まで凍る全球凍結状態へと進みます(気候ジャンプと呼ばれます)。
全球凍結状態になると、太陽光と地球の自転で、地球表層の温度を平均化する役割を果たしてきた海洋が、その機能を果たさなくなります。いったん海が凍ると、水蒸気もほとんど形成されることがなく、雲もなくなります。海洋から、大気への水蒸気の供給はほとんどなくなり、雨や雪も降らなくなります。そして、大気は、乾燥していきます。
昼間は雲がないので、常に太陽光に照らされる状態ですが、地球は氷で真っ白で、太陽光を反射してしまい、地球の大気を温めることなく、宇宙空間に逃げてしまいます。夜は、放射冷却で熱が宇宙空間に放出されていき、ますます冷えていきます。平均気温-40℃のごく低温の状態へとなっていくと推定されています。
いったん全球凍結状態になると、抜け出すことができなくなります。ですから、理論的には存在しえても、現実的には起こらないと考えられていました。
地質学的記録では、どの時代にも、海があり、堆積岩が形成されていたことがわかっているからです。シミュレーションと地質学的記録から、過去に全球凍結状態にはならかなったと考えました。
ところが、ホフマンは、全球凍結があったと提唱しました。そのためには、全球凍結状態から脱する方法を考えて、地質学的証拠があることを示さなければなりません。次回としましょう。
・長男の帰省・
今年も、長男が帰省しています。
1週間ほど滞在する予定です。
2日間はフェスにいくので不在となります。
夜は帰ってくるかはと思いますが、
どうなるのかは不明です。
長男がいる時には、
いつも訪れている中華料理屋さんには
顔をだそうかと考えています。
年に一度の顔見世のようなものです。
・予約配信2・
これも予約配信としています。
予定では、退院しているはずなのですが、
術後の回復は不明で、
病院や自宅で作業できるかどうかわからないので
事前に配信しておきます。