理論的では、全球凍結から戻れないことがわかっていました。地質学的証拠は、全球凍結が起こったことを示していました。全球凍結から、どのようにして戻ってきたのでしょうか。その証拠はあるのでしょうか。
全球凍結が理論的に可能であったとしても、そこから如何に、氷河がない、もしくは部分的にしかない状態に戻ってくるかが問題となりました。
ホフマンは、全球凍結を火山活動による二酸化炭素(CO2)の大気中への濃集することによって、温室効果が働いて脱出すると考えました。
現在の火山活動で噴出されるガスにはCO2が含まれています。ところが、火山噴火による、大気中へのCO2の蓄積することはありません。なぜなら、大気中のCO2を、海水が吸収したり、CO2が溶け混んだ雨水や河川水が大陸の岩石を風化する時に使われているためです。
全球凍結状態になっていると、海洋は凍っているため、海水中へのCO2の吸収が起こりません。また、水蒸気が発生せず雨も降るともなく、陸地も氷で覆われているため、岩石の風化にも使われません。そのため、火山噴火で放出されたCO2は、使われることなく、そのまま大気中に蓄積されていきます。現在の火山噴火から推定すると、数100万年かけて、CO2の大気中の濃度が、0.1から1気圧(現在の数100倍)になる見積もられています。
そうなると、強烈な温暖化へと向かっていきます(暴走温暖化と呼ばれます)。海氷や氷床の溶融が進んでいきます。いったん、融解がはじまり、海面が広がると、太陽熱が吸収され、一気に温暖化が進みます。暴走温暖化は、シミュレーションでも推定されていたことです。
ここまでは、仮説に基づいた推定なのですが、融解が起こったあとの状態を示す証拠が見つかっています。ホフマンが、ナミビアで発見した、「迷子石」を含む地層や、その地層の50mの厚さの縞状炭酸塩岩の地層(キャップカーボネイト)などです。迷子石などは流氷による堆積物です。赤道付近にも流氷が流れてきたことは、急激な温暖化を示しています。また、世界中で、急激な温暖化を示すものとして、氷河堆積物(ティライト)や、蒸発岩(ドロマイト、方解石)が急激に堆積します。また、粘土鉱物などの風化堆積物もみつかります。
ホフマンが示した炭素同位体組成(δ13C)の異常(大きな負の値)は、海洋循環が急速に再開したことで、それまで海中に蓄積されていた有機物が急激に分解していき、海洋の化学組成の再編成が起こった証拠となります。
全球凍結状態の直接の地質学的証拠はないのですが、全球凍結から急激な温暖化で回復した時期の証拠が見つかっています。そこから、全球凍結から案外簡単に回復できることがわかってきました。
では、なぜ、そもそもその時期にだけ、全球凍結へと向かったのでしょうか。それは、次回としましょう。
・入院中は・
入院中は、横になっていることが多く、
することがないので、読書をしていました。
これまでなかなか読めなかった
本を一気に読みました。
Kindleにてマンガも一気読み、
長編小説もかなりの冊数を読むことができました。
また、病室で動けるようになったら、
PCとWIFIも使えたので、30分や1時間ほど、
論文のためのデータ集めをしていました。
ただ、あまり集中はできなかったので
単調な作業が向いていたようです。
それが、現在執筆中の論文のデータとして活きています。
・回復期・
手術入院のため、前回までの2回分は
予約配信としていました。
無事、先週の水曜日の午前中に退院しました。
10日間の入院となりました。
退院してすぐに、通常生活に戻しました。
当日から、食事も通常に戻し、仕事もはじめました。
翌日からはウォーキングを再開しました。
すると、体調不調になりました。
ウォーキンを中止し、食事も脂っこいものや
消化に悪そうなものは止めました。
体調に注意しながら、無理せずに
少しずつ生活を戻していこうと考えています。