2024年8月8日木曜日

2_220 太陽系外生命の痕跡 2:太陽系外からの微隕石

 微隕石は、地球外でありますが、太陽系内から由来しています。その中に、太陽系外から由来しているかもしれません。そんな太陽系外微隕石が見つけられたら、重要な情報も持たしてくれるかもしれません。



 前回、微隕石を紹介しましたが、今回は話題は転換して、地球外生命の探査についてです。
 系外惑星の探査では、地球型惑星の発見、その中でもハビタブルゾーンにあるものが、注目されています。しかし、系外惑星は遠くて、天文学的観測では実態の解明は難しく、まして生命の存在の有無や、その存在比率などを調べるのは困難です。
 その観点で、微隕石の存在に注目されています。微隕石という実物があれば、それらを用いて、化学的に検出できる可能性があります。微小ですが、多種、大量にあるので、そこからこれまで知られていないタイプのものが発見できるかもしれません。
 太陽系外の生命の痕跡を、地球で実際に検出したというわけではありませんが、その可能性が検討されました。2023年3月に、東大の戸谷友則教授が国際天文学雑誌(International Journal of Astrobiology)に報告されました。そのタイトルは、
Solid grains ejected from terrestrial exoplanets as a probe of the abundance of life in the Milky Way
(銀河系内の生命存在度の探針として地球型系外惑星から飛び出した固体粒子)
というものでした。
 地球型惑星から飛び出し、銀河を移動し、地球にたどり着くために、1μm程度が最適なサイズと考えられました。また、1μm程度あれば、微生物の化石が判別可能な形で残る可能性があるとしました。
 論文では、1μm程度の微隕石が、太陽系外から、地球にどの程度届くかを見積もっています。銀河系の恒星にある地球型惑星から、微粒子が脱出し、星間空間での移動し、様々なプロセスで損失しながら、最終的に太陽系地球にどの程度到達するかを見積もっています。その結果、地球にたどり着く粒子の数が、年間約10万個となりました。
 10万個という、その数が多いようみ見えますが、すべて合わせても1グラムにも満たない量です。そして、年間数万トンの微隕石が地球に降ってきているとされていることから、系外微隕石は非常に稀な存在となります。しかし、存在する可能性があります。
 戸谷さんは、そこに期待しています。しかし、論文のねらいは、他にあります。それは、次回としましょう。

・涼しい日々・
北海道は、暑いですが、
まだ、朝夕は涼しくなるので
寝るときも窓を閉めてちょうどなので
過ごしやすくて助かっています。
今年からは、エアコンをつけたので
昼間暑くてもエアコンがあるので
なんとかなります。
ただし、最近はあまり出番がありません。

・体調不良・
体調不良は、一月ほど続きそうです。
その間、薬を飲むことになります。
その後、検査を受けます。
問題は、9月に2度予定している野外調査です。
校務として、これが最後の野外調査となるので、
なんとしても出かけたいのですが、
どうなることでしょう。
こればかりは、予想できません。