2021年1月7日木曜日

2_186 恐竜の新知見 1:丹波竜

 化石は、地層があるかぎり、次々と新しいものが見つかります。化石は有限ですが、地球は広大で長い時間を経ているので、今後も見つかってくるでしょう。昨年、報告された恐竜の話題を紹介していきます。


 まずは、2020年7月に、日本で発見された恐竜化石とそこから新しい知見が報告されたものを紹介していきます。日本でも、恐竜の化石が各地で見つかるようになり、恐竜化石が見つかりそうなところ、見つかったところは、今後も発掘を進めていくと、さらに見つかる可能性があります。

 そんな恐竜の産地として、兵庫県丹波市があります。この地域は、前期白亜紀の篠山層群があり、もともと生痕化石(巣穴)が見つかっているところでした。この地域で、2006年に化石愛好家の市民2名によって発見され、兵庫県立人と自然の博物館に持ち込まれたものが最初の発見になります。

 化石は、恐竜の肋骨の尾椎であることがわかりました。その結果を受けて、翌年から発掘調査が開始され、6回の発掘が繰り返され、同じ恐竜のものと思われる保存状態のよい歯、背骨、頭蓋骨の一部などを見つかりました。

 発見から、発掘と研究が進められてきました。2014年に新種の恐竜として報告され、丹波竜(タンバティタニス・アミキティアエ Tambatitanis amicitiae)と命名されました。丹波竜は、竜脚類でプティタノサウルスの仲間で新属新種とされました。10数mを越える全長の恐竜で、長い首と長い尾をもった獣脚類です。これまで発見されている獣脚類としては小型になりますが、日本で見つかった恐竜化石では最大級の大きさになります。

 発掘によって他にも恐竜類の歯化石、卵殻化石、カエル類やトカゲ類の小型脊椎動物化石など、多数が発見されています。それらに関して研究が進められ、順次報告されています。

 中でも特徴的なものとして、卵殻の化石が90個ほど発見されていました。いくつかに分類され、そのうち1つ(8枚)が、新属新種(卵の殻なので新卵属新卵種となる)とされ、2015年にニッポノウーリサス・ラモーサス(Nipponoolithus ramosus)と命名されました。他の卵殻には、別種の小型の恐竜だと考えられるもの含まれています。多くの卵殻の発見されることから、恐竜の営巣地ではなかったかと考えられます。

 そして昨年、新たな卵の種類が記載されました。それは次回としましょう。


・新年・

明けまして、おめでとうございます。

年末から正月にかけて、日本中が寒波に見舞われ、

寒い日々を過ごされたことと思います。

我が家は、COVID-19で家族も帰省もできませんした。

電話での新年の挨拶となりました。

夫婦で自宅にこもっていました。

連日、真冬日で酷寒の日が続いたので、

ストーブの火力をかなり強くして

過ごすしかありませんでした。

我が家も初詣と雪かきで少々外に出ましたが

三が日は自宅内で寒い正月を過ごしました。


・寒い研究室・

4日から大学の研究室に来ています。

授業は7日からはじまります。

それまでは、大学は最低限の暖房しかないので

大学全体が冷え切っています。

寒波のせいもあるので寒さも一段と厳しいいです。

耐えきれないほどの寒さではないのですが、

じっとしているので、厚着のみが頼りになります。

大学でないと仕事ができません。

講義がはじまるまでは、

寒さに耐えながら研究を進めることにします。