20億年前の地層から、慎重な研究で、生物を発見されきましました。まだまだ不明なこともあるのですが、この成果により、多くの研究テーマが今後も展開していきそうです。その展望は火星にまでいきそうです。
このシリーズで紹介してきたように、地球での古い地層からの生物探しは、ステップを踏みながら、非常に慎重に進められてきました。
地球には、地表には生物が満ちています。そのため採取する時に、試料に現在の生物が混入する危険性があります。また、地下にも生物が多数見つかっているので、目的の試料の内部に新しい時代の生物が混入している可能性もあります。それらすべてを排除していくことが、古い時代からの生きてきた生物の検証に重要になります。
前回紹介したように、20億年前の地層にできた割れ目から、生物が発見されました。その地域は安定した地質なので、変動がほどんないところで、割れ目が形成されてから、外部から生物が混入してこなかった考えられます。割れ目のできた時代は決められていませんが、長期間、閉ざされた空間で、その生物群は生きてきたようです。もし地層ができる活動直後に割れ目ができたとすれば、その生物は20億年前近くに入り込んだものになります。ですから、生物生存期間として20億年に達する可能性もあります。
限られた栄養の過酷な閉鎖環境で、何十億年間も生き続ける生物がいたとすると、その代謝のメカニズム、代謝速度の下限、進化の速度など、今後、多くの研究テーマが出てきそうです。割れ目の形成年代が確定すれば、これらの問題への定量化も可能かもしれません。
鈴木さんたちは、この結果は、地球の生物を調べることだけでなく、火星の生物探査にも適用できると考えています。現在、火星で探査しているパーシビアランス(Perseverance)は、移動しながら、いろいろな試料を蓄えています。現在、試料を入れたチューブは2025年3月10日現在で27本になっています。それらの回収のためのプロジェクトを現在検討されていますが、だいぶ先なりそうです。
火星のパーシビアランスが着陸したのはジェゼロクレーター(Jezero Crater)の中です。そこは、35億年前より以前に水が流れ込んで、湖になったところです。粘土鉱物も発見され、湖底や海岸の堆積物も形成されています。もし、火星に生物が発生していれば、その痕跡(化石)や、地下にも生物が分布していれば、現在も生きているかもしれません。地球の20億年前の極限的な環境での生物の存在は、火星の試料内の生物やその痕跡の発見の可能性も示しています。
今回紹介した成果には、今後の研究の展望もいろいろありましたが、課題もありそうです。それは、次回としましょう。
・腰痛・
先週、朝、着替えていると
突然腰痛が発生しました。
いわるゆるぎっくり腰です。
持病になっているもので、
日頃から注意をしているのですが、
突然起こるので、避けることはできません。
ですから対処法も、自分流ですが持っています。
しかし、今回の腰痛は、ひさびさで
非常に激しいもので動くのも大変でした。
しかし、当日の夕方、どうしても
しなければならない所用があったので出かけました。
翌日も校務の会議も、議長なので大学に出ました。
動き出すと、痛みはましになるのですが
4日間、朝に起きた時、激痛が走りました。
体を動かすと痛みが走ります。
日曜日には激痛が治まってきたので、
リハビリを兼ねて、大学に出ました。
しかし、長時間椅子に座っているのは辛かったです。
・重要な行事の連続・
今週から来週にかけては、
大学で重要な校務、行事が連続します。
体調が思わしくないので、
いくつかは欠席させていただききました。
しかし、欠席できないものも多く、
だましだまし、やりくしていくつしかありません。
再発だけは避けたいと考えています。