2021年2月11日木曜日

2_191 恐竜の新知見 6:ベロキラプトル

 ベロキラプトルは、多くの人が名前を知っている恐竜ではないでしょうか。そのイメージは、映画の影響を受けているようです。化石での研究が進み、実態が明らかになってくると、イメージとはなかり違うことがわかってきました。


 ベロキラプトルは、映画「ジュラシックパーク」で一躍有名でになり、多くの人が知っている恐竜ではないでしょうか。白亜紀後期に現在の東アジアに生息していました。当時の東アジアは、他の大陸とは別れていたと考えられているので、独自の進化をしていった恐竜と考えられています。

 オオカミほどの大きさで、体重が45kgほどで、ほっそりとした体型で、恐竜としては小型になります。獣脚類(ティラノサウルスも属しているグループ)で、頭蓋骨は大きく、多数の歯がありました。肉食に適した歯で、肉を食いちぎっていたのでしょう。後肢に大きな鉤爪(かぎづめ)がありました。鉤爪は、狩りしたり、獲物をつかむのに適していました。後ろ足は、すねが長く、筋肉も発達していたようで、速く走ることができたと推定されています。

 そのような化石の特徴から、ベロキラプトルは「俊敏な略奪者」という意味の学名が与えられました。映画では、群れで狩りをする様子が描かれていましたが、科学的根拠はありませんでした。

 2020年8月には、デイノニクス(ベロキラプトルの仲間)の歯の化石に関する研究が報告されました。大人と子どもの歯を調べることで、食物が年齢とともに変わっていたことがわかりました。群れで暮らしていたとすると、大人も子どもも同じ食べ物を摂るので、化石からの情報とは異なります。群れで狩りをすることはなかったと、考えられます。そこから、同じグループに属するベロキラプトルも、単独で狩りをしていたと推定されています。

 ベロキラプトルの頭は、鳥に似ているように見えますし、叉骨も存在しました。そしてなにより、羽毛が生えていたと考えられます。2007年には、前腕の骨にコブが並んている化石を発見されました。この骨のコブは、鳥類に見られる特徴で、羽を固定する飛羽瘤と呼ばれています。しかし、ベロキラプトルの体型は、前足が短く飛行できたとは考えられず、叉骨も翼を支えられるような形ではありません。ですから、地上生活をしていたと考えられます。

 2011年には、ベロキラプトルの頭骨には、大きな強膜輪(きょうまくりん)が見つかっています。眼球を押さえるための組織として眼球の周囲に強膜板があり、それを支えるために丸く薄い強膜輪と呼ばれる骨があります。強膜輪が大きいということでは、目が大きかったとことがわかります。そのため、ベロキラプトルは、夜行性ではなかったかと考えられます。さらに匂いを感じる嗅球という組織があるのですが、それを支える頭骨のくぼみも大きく、形も、匂いを感じる能力が優れていたと推定されています。

 恐竜は、化石しか残されていない生物種ですが、それらを詳しく調べることで、いろいろな実態がわかってきました。今後も、研究が進むことで、新たな恐竜像が生まれてくるでしょう。


・建国記念の日・

2月11日は「建国記念の日」です。

玄関に国旗を掲揚している家もあります。

法律で定められた祝日なので、

国ができた日という意味に思えまが、そうではありません。

建国されたということを記念するという意味だそうです。

そのため、「の」が入っているとか。

かつては「紀元節」と呼ばれていました。

古事記や日本書紀で、神武天皇の即位日が

この日ということで定められました。

今日は祝日ですから、

たまにはそんな古(いにしえ)のことに

考えを馳せるのもいいかもしれませんね。


・集中対策期間・

北海道は緊急事態宣言は出ていませんが、

2月15日まで「集中対策期間」になっています。

現在、感染者は減少していますが、

感染地域への不要不急は自粛するよう要請されています。

大学もレベル2の状態ですが、後期の授業が終わったのですが

面接授業は全面禁止の状態です。

ただし、資格などで面接が必要な授業では

申請して許可をもらって実施することになっています。

来年度の授業のシラバスを書いているところですが、

一部面接授業可能のレベル1を想定して執筆をしています。

ただし、急なレベル2への切り替えも

考えておくように指示されています。