20世紀になってから、放射性核種の発見とその計測法の開発によって、年代測定が確立されました。年代値の確定によって、「時間の壁」が突破されました。それは、宗教の呪縛からの解放でもありました。
過去の事象を探求する地質学では、化石による古さの順序(層序区分)や古さの区分(相対年代区分)ができ、化石が豊富な地層ではかなり詳細な区分ができていきます。しかし、化石のない地層、あるいは化石が見つからない時代には、この方法は適用できません。
過去の物質を対象とする地質学において、定量的な年代測定は念願でした。この念願を達成するためには、原子核、放射性元素の研究、そして各種ごとの測定技術が確立されるまで待たなくてはなりませんでした。
19 世紀末、ベクレル(Antoine Henri Becquerel)が放射能を発見し、ラザフォード(Ernest Rutherford)らが放射性崩壊が一定の速度あることを示したことから、年代測定の可能性がでてきました。
ボルトウッド(Bertram Boltwood)が、ウランを含む鉱物中の鉛の量から、年代が計算できることを、1907年に示しました。この方法は、ウランが放射壊変して鉛ができることから、もともと鉛を含まない鉱物(ウラニナイトなど)で、鉛の量を測定すれば、その鉱物が結晶してからの時間が計測できるはずだという考えです。この論文では、世界各地から43個の試料を集めて分析して、年代を計算しました。その年代は、4億1000万年から22億年になりました。
しかし、この年代値には問題がありました。少ないとはいえ鉱物にもともと鉛(初期鉛と呼ばれます)が含まれていた場合の区分ができていませんでした。また、ウランには2種の放射性同位体(238Uと235U)があり、鉛にもいくつもある同位体が区分されていませんでした。ただし、当時はこれらの同位体については、まだ未発見でした。
ホームズ(Arthur Holmes)は、1911年(当時21歳)に、ボルトウッドのアイディアを改良して、ウランが鉛に変わる速度(崩壊定数や半減期と呼ばれます)を精度をよく決定して、初期鉛や風化の効果なども配慮しました。そこで、3億7000万年、10億2500万年、16億年の年代値を示しました。1930年代以降には同位体を測定する装置(質量分析計)をもちて、より正確な年代測定の方法を確立しました。ホームズが示した最古の岩石は、1913年には16億年前でしたが、1930年代には30億年前でした。理論的に推定した地球の年齢は、1946年には鉛の同位体の比率から理論的に地球の年代を約33億5000万年前となりました。
各種の放射性性元素による年代測定法として、14C法、K-Ar法、Rb-Sr法、Nd-Sm法などが開発されてきました。放射年代の測定法の確立によって、絶対年代が測定でき、「時間の壁」が突破できることになりました。地球創成の時代は、聖書に書かれた時代に比べて、古いことが確定しました。
しかし、化石による相対年代が不要になったわけではありません。化石が多産する地層では、年代区分の精度の方がよいことがあります。相対年代と絶対年代が両者を加味して、年代区分がなされています。
また、年代測定には、いろいろな方法があるのですが、年代測定できる物質(岩石や鉱物)が限定されることです。含まれる放射性核種の種類と年代にふさわしい半減期、その核種を測定する技術も伴わなければなりません。
現在、測定する技術の改良が進められて、微小の部分、微量の成分などの測定も可能になってきました。それでも、すべての岩石や地層の絶対年代が測定されているわけではありません。
・繰り返される寒波・
1月下旬から2月上旬にかけて
何度も寒波の襲来がありました。
地域によっては、大雪による交通の混乱もありました。
JR北海道の雪の脆弱性が問題になりました。
とくにインバウンドへの影響が大きくなったので
ニュースにもなりました。
安全性への配慮も背景にあるのではないでしょう。
しかし、以前から大雪があるの列車の遅延は当たり前で
北海道の人はしかたがないと思っていました。
現在は、時間通りに物事が進まないと
批判されることになるのですね。
・荒天の日はひっそりと・
我が家は、悪天候の日は、
自宅でじっとしているのが原則です。
毎日徒歩で大学に来ているので
大雪でも問題ではありません。
今年は以前に体験したひどい吹雪と比べると
それほど大変ではありませんでした。
大雪だと自宅での除雪は大変ですが。
徒歩による通勤も
今月一杯で研究室の明け渡しになるので
終わりになります。